突然、次女の口から出た衝撃的な言葉。「いつも自分だけ満足して、突っ走っている母さんだった」。そんなふうに思っていたとはつゆ知らず、私って全然ダメダメな母親…。がくぜんとしました。ただ、言われてみれば、「確かにそうかも」と思い当たる節があったのも事実です。
周りが見えていなかった
人から頼まれやすく、自分も頼まれたい性分。誰かの役に立つのがうれしく、飛び回っていました。なのに、家族だから分かってくれているだろうと、感謝すらなかった私。人に喜ばれても、大事な家族と心が重ならなくては何にもならないのに…。とんだ勘違いをしていたことに、ようやく気付きました。
私の夫が他界後、次女は産後うつに。何度も連絡を取り合っていながら全く気付けず、分かった時には限界状態。夫婦ともにパニックになり、「もう生きていけないくらい苦しい」と助けを求めてきたのです。
私の立場でできる関わりを
それまでの私は…と言えば、常にハイテンションで、明るく楽しく話して自分だけ満足。娘が話せる状況をつくれていなかったのだと思います。教務相談で教わったのは、本音が言えるように、温かく寄り添いながら話を聞く。それを意識して、「そうなの」「それで」と聞くうちに、不安や苦しみをいろいろ打ち明けてくれました。
母としてできることはしたい。けれど、娘家族の人生、その主人公は娘たちです。それをわきまえて、出しゃばり過ぎずに、温かく見守る姿勢で関わろうと思いました。「うちに来て」とせがむ娘に、一瞬心が揺れましたが、「僕がいるじゃないか」ときっぱり言い放ってくれた婿。その言葉に、次女は我に返り、私も二人を側面から支えることに徹しようと心が固まりました。親子で本音を言えると、娘は夫婦の間でも本音で語れるように。けんかしても、子供と一緒に夫とハグして仲直り。家族と穏やかに過ごせるまでになりました。
すると、今度は長女から連絡が。顔を合わせた途端「本当に大変で…」と話し始めた娘に、「大変だったね」と言いながら聞くと、私の手を取って涙を流すのです。「今できることを一つずつやろう」と励ます私に、「今までのお母さんと違う!」と驚く娘。その後も連絡を取り合ううち、長女は元気を取り戻しました。
本当に役立つ自分になりたい
娘たちを通して気付いた、自分の姿。今までの生き方は、人のために動いているようでいて、相手にとっては、ありがた迷惑で、不愉快なこともあったかもしれません。出しゃばらず、自分の立場をわきまえる。求められることに、自分にできる精いっぱいの心で関わる。大切なことに気付けたので、家族のためにも、周りの人のためにも、本当に役立つ自分を目指します。
心(運命実体)で生きる人間は
「教え」を学び
「実体」を高めることで
「運命」が導く「人生」を
歩んでゆける
実体を正すために
信者は家族で「教え」を学び
家庭の中での立場と任
それぞれの「あるべき姿」を
知って
正しい関わりを深めることが必要
「教え」が家族の心を一つに重ね
支え 補い合って「生きる」
心(愛情)を強くする
『真実の光・神示 令和2年版』15ページ(中略あり)
※この方の次女さんからの「神の実在体験談」も、併せてご覧ください。