一年一年、夫婦の心が擦れ違っていくのを感じていました。夫は、結婚生活の3分の2が単身赴任。3人の子供のことは全て私任せで、自由に過ごしていたのです。
寂しくてつらくて…、何度、教務相談を受けたでしょう。そのたびに「単身赴任が悪いのではなくて、あなたとご主人の関わりの問題」と言われてドキッとしました。でも、私の中から、「夫に泣かされた」という思いが消えることはありませんでした。
繰り返す手術から見詰めた心
昨年のことでした。以前から気になっていた血便を検査してもらったところ、「結腸がんのステージⅢ」と判明。「必ず治る」と言われて臨んだ手術は、成功したものの、腸のつなぎ目が癒着して腸閉塞(へいそく)になり、すぐに再入院。2回目の手術をしました。ところが、また同じ症状になり、3回目の手術をすることになったのです。
さすがにへこみました。もう気持ちが持たないと…。その時、偉光会館の職員が掛けてくれた「今こそ家族が一つになる時」という言葉が支えになりました。「これを機に夫と仲良くなりたい」という一心で、神の教えを学んでいったのです。
心が良い方向に動いていく実感
入院中の私に、夫や子供たちが代わる代わる、しかもすかさず声を掛けてくれました。兄弟がいない私にとって、もし夫が、家族がいなければ…。そんなふうに思えたら、感謝でいっぱいになりました。「私、お父さんに守られとると思ってます」。自然と素直な気持ちを伝えていました。
友人には、「病院を変えた方がいい」と言われましたが、心配してくれることに感謝しつつも、私の心は全く動かなかったのです。これも教えを学んでいたからだと思います。「縁あって出会った先生やスタッフを信頼して治療に臨もう」と、全てを任せきる心でいられました。
しかも、病院中の人たちが私の味方…、そう思えたのです。看護師さんは「精いっぱい尽くします」と言ってくださり、先生も「あなたのことが頭から離れない」と…。そして手術前、先生が意外な仮説を立てられました。「何らかの金属アレルギーで、糸に使ったチタンが悪さをしているかもしれない。昔ながらの糸を使って手術しましょう」。
口数の少ない夫の「良さ」が
9時間にも及ぶ大手術。直前に、夫に「行ってきます」と言うとそっぽを向いていました。それが、術後、目を開けて一番に飛び込んできたのは、心配そうな夫の顔…。娘が「お父さんは、飲まず食わずで手術室の前から動かなかったんだよ。心からお母さんを思ってるんだよ」と教えてくれました。
おかげさまで術後の経過は良好。退院した今、夫が家事も犬の散歩も、何でもやってくれます。口数は少ないけれど、心の優しい人。ありがとう、ありがとう…。「お父さんのおかげで、ゆっくり療養できる」。そんな感謝も伝えました。夫のそばにいられることに、とても仕合せを感じます。
先月、夫と偉光会館に御礼参拝に行くと、信者仲間が涙で迎えてくれて、それも仕合せでした。まだ治療は続きますが、神の教えで夫婦の絆を手に入れた今、病だけでなく、何でも乗り越えていけると確信しています。
家族で「教え」を学び
「真理」に生きる家庭を築く
努力はいかに
自ら「教え」に気付きを得て
心を正す努力をする
自然と 言葉や態度に
明るく優しい薫りが漂う
その時
「心」は「運命」に重なり
信頼し 支え合う気持ちが
家庭に芽吹く
人間は
「運命」の力で
重なり 補い合う環境に
心明るく 強く「生きる」
人と成る
真実「健康」を手にした
人の心(姿)が ここにある
『真実の光・神示 令和4年版』145ページ