昨年5月に、知人の紹介で信者籍を置きました。きっかけは、10年以上前に患った乳がんが再発したからです。がんは、脳や肺と、体中に広がっていました。
教えで引き出された前向きな心
信者になりたいと思ったのは、病だけが理由ではありません。先の希望がなく、夫婦で下を向いているだけの暗い毎日を変えたかったからです。
体調が悪くて外出できない時も、教会図書で学ぶと、穏やかな心、前向きな心へと徐々に切り替えていけました。「夫や子供たちのために生きよう」という心が引き出されたのです。
いつの間にか、家族に優しいほほ笑みを向けられる自分へと変わっていきました。夫にも、笑顔が戻りました。落ち込む様子のない私の姿に、家族の心も救われているようです。
家族にもらう生きるエネルギー
昨年末から入院生活となりましたが、夫や子供たちが、いつも顔を出して、励ましてくれます。それが本当にありがたく、生きるエネルギーになることを実感しています。
おかげで治療にも前向きに臨めて、看護師さんが「明るい姿に励まされる」と言ってくれます。若い研修医の方からは、「結婚したら、お二人のように支え合える夫婦になりたい」と言われ、とてもうれしかったです。
ベッドには、必ず教会図書があり、横になっているときも、読んでいます。神の教えは、安心感で私の心を包んでくれる、確かな支えです。学ぶほど、もっと学びたいと意欲が湧いてきます。心も体もがんに負けずに、家族のために、しっかり治療に臨みたいと思っています。