今まで大きな病気をしなかった私ですが、昨年、目に腫瘍ができ、うみがたまる病を患いました。
教えから医師を信頼する大切さを学んでいたので、何でも打ち明け、担当医師も親身になってくれました。ところが、目薬も、抗生物質も効かず、自然にうみが出なければ、手術することになると告げられたのです。
不安が消えて感謝の心に
「私の目はどうなるのだろう」「入院したら、高齢の母はどうしたらよいのか…」と、先への不安で胸が張り裂けそうになりました。その思いを神に語り、病と向き合う上で、自分に必要なことに気付きたい一心で、必死に教えを学びました。
すると、これまで人を先入観で見て、「もっとこうすればいいのに」と、心の中で責めていた自分が見えてきました。
それからは、神への祈願も、目先の願いをかなえるためではなく、人との縁を深める生き方ができるようにと願うようになりました。次第に心が穏やかになり、一つ一つの出来事に感謝が湧いてきたのです。
心の痛みに寄り添える自分へと
そんな中、朝起きると、目に異物がありました。自然とうみが出ていたのです。医師も驚き、予約した手術はキャンセルとなりました。神の実在を味わい、心と体が連動する真理を確信しました。
私にとって、目は、まさに心のバロメーター。自分の欠点が出ると、目に何らかの症状が現れ、心を見詰め直すきっかけとなっています。
病と向き合っている人にも、以前は、安易に「すぐ良くなるよ」などと言っていました。今は、病のつらさが人一倍分かるようになったからこそ、その人の心に共感し、温かい応援の言葉を心掛けています。
「聞いてくれてありがとう」と言われるとうれしくなり、出会いを大切にする、縁を深める生き方ができるようになったと思います。今では、自分の心の姿を教えてくれた病に感謝しています。