いつも家族で神の館に出入りしているし、「夫婦仲良く」はできているつもりでした。時々、息子の様子が気になっていましたが、何でも話してくれるので、これまた大丈夫と見守っていました。
その息子が、人間関係での悩みを打ち明けてきました。思った以上につらそうで、一緒に解決してあげなくてはと思いつつ、どうすればいいのか…。悩んでいました。
夫と私は心一つだった?
夫は、家族の中で「ウオーキングディクショナリー」と呼ばれるほど物知りで、私も「分からないことは、お父さんに聞くといいよ」と、よく言ったものです。ただ、子供たちが大きくなると、夫は「それは常識だぞ」「中学で習っただろう」などと言うように…。息子は、「お父さんは物知りですごいけど、言葉がきつい。話したくなくなる」と、敬遠するようになったのです。
私は、夫の言葉一つで子供の心が父親から離れるのがつらく、あっちで繕い、こっちでフォロー。「これを話すと夫が叱るだろう」と思うことは、私一人でサッと対応していました。夫と息子、両方の立場を思っての行動が、かえって父子の心を遠ざける…、仕合せからの逆走でした。
仕合せに前進する感触
このことに気付けたのは、夫と教務相談を受けたからです。「夫婦の考えを一つに重ねること」と教わったのです。夫に話す内容を選別せず、「2人で息子の話を最後まで聞こう」と気持ちを一つにしました。
「お父さんもお母さんも、いろんな経験をしてるから、あなたの気持ちも分かるし、もっと分かりたい」「一人の悩みにしないで、どうすれば一番いいのか一緒に話し合おう」と、一生懸命伝えました。そこから息子は、「事実」だけでなく、「気持ち」を話してくれたのです。そして今、悩みも解決に向かっています。
夫婦が重なると親子も重なる
先日、息子が夫に質問し始めた時、「私がフォローしなきゃ!」と、やきもきしてしまいました。でも、夫は話を優しく聞き、「お父さんも、若い頃はこんな失敗したぞ!」と言うのです。失敗談など、絶対にしなかったのに…。息子はビックリしつつも、最後に「失敗の話をしてくれてありがとう。安心したし、元気が出た」と、にこやかに言っていました。こんな会話は、これまでにはなかったことです。
いつしか、「お父さん変わったね。僕のことを思ってくれてるのが伝わる」と言うようになりました。息子の悩みをきっかけに、私たち夫婦にとっても、子供にとっても、大切なことに気付けました。家族で、教えを軸に過ごせる毎日が、本当にありがたく、感謝でいっぱいです。
「教え」を家族で学び 「真理」に生きるなら
自然と夫婦 親子の会話は深まり
愛と信頼と期待を共感する家庭へと成長してゆける
人生の時折に舞い込む 不安に迷う心も 会話のある家庭には悩みとならない
「教え」を家族で学び
「真理」に生きるなら
自然と夫婦 親子の会話は深まり
愛と信頼と期待を共感する
家庭へと成長してゆける
人生の時折に舞い込む
不安に迷う心も
会話のある家庭には
悩みとならない
『真実の光・神示 平成28年版』32ページ