No. 177

安心感の中で受けられた手術

(福井県YM/70代男性/会社員)

長年、腎臓の病を患ってきました。主治医から、「近い将来、透析を始めなければならない数値になっている。その前準備として、腕にシャントをつくっておきましょう」と言われました。

私は、過去に別の手術をした時、途中で麻酔が切れてしまい、気を失うほどの痛みを味わった経験があります。今回の手術でも、もしそうなってしまったら…と、不安でいっぱいでした。医師は、「簡単な手術なので、大丈夫ですよ」と軽い感じで、短時間の診察の中では私の不安は伝わらず、もやもやしていました。

見かねた妻が、病と健康がテーマの『心の旅路98』を薦めてくれました。それまでは「何で自分がこんな病気に…」と思う気持ちもありましたが、書籍を読む中で、あらためて支えてくれる妻への感謝が湧き上がり、病と上手に付き合っていくことや、明るい心で過ごす大切さを再確認できたのです。

不安な思いは神に語るうちに、主治医に話してみようという気持ちになり、思い切って伝えることができました。すると、「部分麻酔なので、効き具合を確認しながら手術しますね」と医師が言ってくれ、安心感の中で受けられてありがたかったです。できれば透析をしなくて済むといいな…という思いもありますが、現実をしっかり受け止め、健康な心で治療に臨んでいきたいと思います。