独身時代、アパレル勤務だった私は、お客さんから「ありがとう」と言ってもらえることが喜びでした。結婚して職を離れたものの、「やっぱりお客さんに携わる仕事がしたい」と思い、今年、婦人服売り場で働き始めました。しかし、そこには厳しい先輩が待っていたのです。
10年以上勤めるベテランの女性が2人。それぞれにきつく、少し質問すると、「前にも言いましたけど!」「それ、ノートに書いてましたよね!」と早口でまくし立てられます。ビクビクして、泣きはしなくても、心で涙ウルウル。元販売員の自信は消え、お客さまと話すことすら怖くなりました。
諦めずにいられたのは…
実は、以前も人間関係でつまずいた私。その頃から、少しずつ神の教えを学び始めましたが、よく理解できず、「取りあえず良い子にしてればいいんだな。何か言われても我慢…」そんなふうに思っていました。
今回もまたぶつかった壁…。「打たれ強くなりたい!」と思い、5分でも、10分でも、時間があれば教会図書を開きました。
「心の歩みnote」に、当時の心境が書き記してあります。「きょうは、こう言われて悔しい。私、悪くない」。最初は愚痴だらけでしたが、少しずつ「『顔に出てる』と注意された。直そう」「もっと周りの状況を見よう」と変わっていきました。
分からなかったら、教えてくださいと素直に言えばいいんだ。我慢していい人になる必要はない…とも思いました。縁があって出会って、私を迎えてくださった方たちだから。「何でも教えてください」と、引いていた気持ちが前に出てきたのです。
前向きだからこそ気付けたこと
もし、なあなあで教わっていたら、私もなれなれしい態度になったかもしれません。私のタイプを踏まえた上で、あえて厳しく教えてくれているようにも感じました。先輩に、「今までたくさんきついこと言ったけど、傷ついてる?」と聞かれて、「言ってもらって気付くこともたくさんありました」。良い子ではない、私の本音です。
その頃から、先輩方が変わってきました。何げなくやっておいたことに、感謝されることが増え、「いろいろ気付いてくれてありがとう。あなたのような人はいなかった。ずっと、この3人でやっていきたい」。その言葉に、夢かと思うくらい驚きました。まさに、“自分が変われば相手も変わる”を体験したのです。
接客に向かう気持ちにも変化が
昔は、お客さんが何も買わずに帰ると、「あーあ」と内心がっかり。今は、「また来てくださいね!」と、自然と笑顔になります。このお店に来たことが、お客さんの心に、いい思い出として残ればいいなと思うのです。「ここの雰囲気いいね」「あんた優しいね。ありがとう」と声を掛けていただけることもあり、うれしいです。お客さんに、心からの「ありがとう」を頂けるよう、これからも頑張ります。
命ある今を 社会に奉仕して「生きる」心の姿を 仕事という
「教え」を学び 心を解放して 「人生」を歩んでゆく
この思いが身に付くほど
人間は知識のとらわれから解放されて
全てのもの(存在)を受け止め 出会いを深めて生きられる
このとき味わう心が 生きがいである
命ある今を
社会に奉仕して
「生きる」心の姿を
仕事という
「教え」を学び
心を解放して
「人生」を歩んでゆく
この思いが身に付くほど
人間は知識のとらわれから
解放されて
全てのもの(存在)を受け止め
出会いを深めて生きられる
このとき味わう心が 生きがいである
『真実の光・神示 平成28年版』15ページ