長女が7歳になり、三立の儀(七五三)を受けました。「この子の母親になれて良かった」。心からそう思えるまで、幾つもの葛藤を乗り越えてきました。
心に広がっていく負の感情
娘は、生まれつき障害があります。コルネリアデランゲ症候群という難病で、肢体は不自由。意思疎通ができず、発語も難しい病です。その中でも、娘の場合は、症例の少ない新型で、半分の症状が当てはまりました。鍼灸師として人の治療を施してきた私ですが、我が子の病気は治せない現実。「治す」という概念は打ち砕かれ、何もできない無力さだけが残りました。
成長するにつれ、いつしか「過去の自分」と我が子を比べていました。私が娘と同じくらいの時は、積極的にみんなをリードしていく子だったのに…。娘を通して味わう劣等感。いくら育児書を読んでも、難病の子供との関わり方は載っていません。
家族の気持ちを感じ取って
必死に答えを求めた私の心に深く入ってきたのが、神の教えでした。「会話を大切に」。勉強会でそう学んでも、言葉は話せない娘です。しかし、娘は私たちが言うことを一生懸命理解しようとしている…、その“心”に気付いたのです。「いとおしい」思いが胸に広がっていきました。
心配性の私は、「どうしよう、どう育てよう」と一つ一つ不安になってしまいます。その気持ちを夫に話していくと、「何とかなるよ」と優しく励ましてくれました。口数は少ない人ですが、「俺が守るよ」という思いがとても伝わってきました。
娘を通して味わう仕合せ
何とか娘とコミュニケーションが取りたくて、独学で学んだ手話。娘は、簡単な手話ならできるようになりました。それだけでも奇跡なのに、簡単な単語まで話せるようになったのです。といっても数える程度ですが、その中に、娘のいろいろな気持ちが込められていると、私は思います。「かわいー」と言って、私たち家族を抱きしめる…、そこから「家族が大好き」という娘の思いが伝わってくるのです。
娘が生まれてすぐ、神魂祭を受けた時に、「周りを明るく笑顔にする子」と教えていただきました。7年たって、本当にそのとおりになっています。小学校でも、皆さんにかわいがっていただき、娘の周りにはいつも誰かが寄ってきます。そんな様子を見ると、私の心は仕合せで満たされ、娘のおこぼれをもらっているようです。
自信を持って我が子と向き合う
先日の三立の儀で、子供が親に「ありがとう」を伝える場面がありました。娘はその言葉は話せません。でも、小さな体を大きく使い、何度も背中を折り曲げて、「ありがとう」という“心”を私と夫にくれました。すごくうれしかったです。
まだまだ娘は成長途中。夫とは、「今の方向で頑張っていこうね」と話しています。神の教えで自信を持って子育てしていける、この安心感は絶大です。
夫婦で「教え」を学び 「真理」のある家庭をつくる努力を 夫婦二人で実践
自然と 親 子の触れ合い 会話が増えて
我が子の人生は 運命が導く心の動きを取り始める
夫婦の会話 心の重なりも 増えてゆく
家庭は 運命の力に包まれて 夢を持って「生きる」気持ちが芽吹くもの(環境)
家庭の姿(状況)は安定し 愛ある心が家族の気持ちを包み込む
夫婦で「教え」を学び
「真理」のある家庭をつくる努力を
夫婦二人で実践
自然と 親 子の触れ合い
会話が増えて
我が子の人生は
運命が導く心の動きを取り始める
夫婦の会話 心の重なりも
増えてゆく
家庭は 運命の力に包まれて
夢を持って「生きる」気持ちが
芽吹くもの(環境)
家庭の姿(状況)は安定し
愛ある心が家族の気持ちを包み込む
『真実の光・神示 令和2年版』44ページ