No. 963

娘の不登校で見詰める家庭
母親として何ができるか
(東京都FO/40代女性/主婦)

4年前、突然、私に卵巣がんと乳がんが判明。2人の子供はまだ小学生と中学生。医師が「あと2年生きられるかどうか…」と言うほど、状態は深刻でした。それでも、神のご守護の中、新薬での治療がかない、体調が安定してきた昨年、再び心揺れることが起きてしまいました。

神の教えで見つけた答え

高校生になった娘が、学校から帰るなり、「つらい。もう行けない」と言って泣き出したのです。勉強に付いていけず、ずっと苦しかったようです。親として支えてやれなかった後悔が、一気に込み上げました。

支えたくても、方法が分からず、必死に神の教えを学びました。がんになった時よりも、必死だったと思います。答えの一つを、娘と受けた教務相談でつかみました。職員は、娘に「通学にどれくらいかかりますか?」と聞き、「遠いのに頑張ってますね」と優しく言っています。その瞬間、私は娘への「心の向け方」が間違っていたと気付きました。言葉では「頑張って」と励ましつつも、既に頑張っている「娘の心」を感じてはいなかったのです。

家族の心を柔らかくつなぐ

それは、夫に対しても言えました。言葉のキツさに気持ちがのまれ、なぜそう言うのか…を考えていませんでした。夫は不機嫌で子供を怒鳴り、娘は父親を避け…。我が家はバラバラでした。

妻の役目は、家族の心を「つなぐ」ことと学びました。真面目で、人一倍努力家の夫。それを子供たちに伝えていきました。夫には、「今日は子供が落ち込んでるんだ」などとひと声掛けておくと、本人に強く言うことはありません。夫は夫なりに、我が子を思っているのが十分伝わってきました。

仕合せの入り口に立って

私の心に気付きがあった直後から、不思議なことに、娘は一日も休まず学校に行き、卒業もできました。今は大学生になり、レポートに追われながらも、「困っている人を助ける仕事をしたい」と頑張っています。時折、心がいっぱいいっぱいになって、泣くこともありますが、「お疲れさま」「頑張ってるね」「あなたにはこんないいところがあるから」など、娘に掛ける言葉に心がこもります。

何かにつけて、家族で過ごすことが増えた我が家。少し前、息子が、「ママが家にいると安心する」と言ってくれました。一人でゲームするのが好きな子だったので驚き、でも、とてもうれしかったです。

「あと2年」の余命宣告から4年。医師からは、「薬がよく効いている」と言っていただきました。つらい思いをしましたが、仕合せへの入り口に立てた今、ここから家族全員で、本物の家庭を築いていきます。

「運命」を磨き 力(存在感)を引き出す環境が 家庭
神の教えを我が家に生かす心(努力)がほしい
 家庭における我が「任」 立場をよくよく悟り
    家族に笑顔で声を掛け 「思い」を伝える気持ちを欠かぬこと
 「和」のある家庭に 「運命」は磨かれてゆくのである

「運命」を磨き
  力(存在感)を
    引き出す環境が 家庭
神の教えを我が家に生かす
      心(努力)がほしい
 家庭における
  我が「任」 立場をよくよく悟り
   家族に笑顔で声を掛け
    「思い」を伝える気持ちを
             欠かぬこと
 「和」のある家庭に
   「運命」は磨かれてゆくのである

『真実の光・神示 平成26年版』12ページ(中略あり)