No. 960

神から絶え間なく頂く喜び
思いが流れ、深まった絆(続編)
(静岡県RI/40代女性/清掃員)

30年間苦しんだ摂食障害を乗り越えた奇跡を、「喜びの声」に掲載していただいてから1年。この夏に、県外に住む弟が、脳腫瘍の手術を受け、私と両親が住む実家で療養することになりました。私の心は、「絶対に帰ってこないで」。というのも、弟には散々「姉ちゃんは高校を中退して、自立できていない」と、ばかにされてきたからです。憎しみと不安が広がりました。

弟を迎えるまでに、見詰めた心

一方で、「こんな荒れた心で会っては駄目」とも思いました。教務相談を受けて、「今までと違う角度」から弟を見てみようと、心が動いたのです。妻子を支えようと仕事にまい進してきたのに、体が自由に動かせなくなって、どんな気持ちなんだろう…と考えました。

かつて、私が学校に行けなかった頃のことも思い出しました。その時、弟は部屋に来て一緒にゲームをしたり、漫画を読んだりしてくれて、どんなに救われたか…。「今度は私が、家の中に弟の居場所をつくってあげよう」とガラリと気持ちが変わりました。神が、私の心を守ってくださっていると実感したのです。

弟は、病気の影響でたくさん会話はできません。でも、私が笑顔で挨拶したら、照れくさそうに笑っています。そのうちに、だんだん私の方が弟の存在に励まされていきました。リモートで仕事をして、家族を支えようと頑張る姿…。昔のように、私のことをばかにもしません。弟は、あの時のままの弟じゃないし、私も30年前から変われたのかな…とうれしくなりました。

家族の言葉が自信の源

母が、私に「あなたがいてくれて本当に助かる。お父さんもそう思ってるよ」と言ってくれました。独身で、高学歴でもない私は、両親にとって恥ずかしい存在だろうと思っていたのに…。母の温かいひと言に、そんなことを考えていた自分の方が恥ずかしくなったのです。家族の愛に気付けたのも、弟が我が家に来てくれたおかげです。

弟は療養を終え、家族が待つ家に戻り、また両親と私の3人暮らしになりました。でも、私の心は、以前とは全く違います。毎晩のように家族に言っていた、「私なんて」「結婚もしてないし」は、二度と言わないと決めました。「家族が私を必要としてくれている」と強く感じるからです。

今就いている掃除の仕事は、父が紹介してくれたもの。前は「こんなことでしか役に立てない」という後ろめたさがありましたが、父が「きれいにしてくれて、ありがとうな」とぶっきらぼうに言ってくれる、たったそれだけで、天にも昇る思いがします。「家族の役に立てている」。そう思えることが何よりうれしいです。こうして神は、私に絶え間なく喜びを下さっています。だから、卑屈になったり、背伸びしたりせず、「今の私にできること」をいろいろな場面で気付いて、一つ一つ心を込めて実行できる自分になりたいです。

※過去に掲載されたこの方の内容は、こちらからご覧いただけます。

「教え」を学び 「真理」で家族に触れる努力を重ねる
 自然と会話が増えて 深まり 心(感情)も穏やかでいられる
 ますます「実体」は高められ 「運命」に重なる人生が歩める

「教え」を学び
  「真理」で家族に触れる
        努力を重ねる
 自然と会話が増えて 深まり
    心(感情)も穏やかでいられる
 ますます「実体」は高められ
    「運命」に重なる人生が歩める

『真実の光・神示 令和2年版』65ページ