定年退職するまで、戦争のような毎日。がむしゃらに働き、周りに威圧的な物言いをしたこともありました。その私が、定年退職をきっかけに、太極拳の指導員として、第二の人生がスタート。30代の時に趣味で始めて、気付けば74歳。独り身ながらも心を守られ、仕事にも恵まれ、何より、多くの人から必要とされるという、大きな財産を頂いております。
謙虚さと愛心、愛語で縁をつなぐ
特に今年は、「心の歩みnote」を手にして、ある思いが募りました。「丁寧な生き方をしたい」。実は、97歳になる太極拳の大先生が、何かにつけて、とても丁寧な生き方をされてきました。その方も神示教会の信者さん。90歳で現役を引退されるまで、全国の教室を飛び回っていました。その忙しさの中でも、生徒より早く道場に行って掃除をし、お食事一つも感謝して頂いていました。全てのたたずまいが丁寧で感動し、見習いたいと思ったのです。
指導員は、経験を積んでくると、知らないうちに上から目線になってしまいがちです。太極拳では「先生」でも、生徒さんの方が、私より人生経験が豊富で、知っていることはたくさんあります。だから、謙虚な心を忘れずに。愛心、愛語で触れ合えるように。それも「丁寧な生き方」と思い、心掛けていきました。
私にとっての奇跡は…
私の心が変わると、まるで打てば響く太鼓のように、喜びが連日起きてきました。他のクラスの方から、「先生の教室は、人がいっぱいで、活気がありますね」と驚かれます。練習中も、マスク着用で息苦しさもあるはずなのに、誰一人不満を漏らさず、「仕事が忙しかったけれど、本当に来て良かった」などと言ってくれるのです。
今年は、経験者の中に初心者が5人入ってきました。段を目指す人が多い中で、全くの初心者の方にどう指導すれば楽しんでもらえるか…、祈願が欠かせません。すると、経験者が率先して初心者に声を掛け、面倒を見てくれるようになったのです。ある時、「先生がそういう心遣いをしてるから、私たちもそうできるのよね」と、生徒さんの話し声が聞こえてきました。びっくりしながらも、神から大きな心の喜びを頂いた思いがいたしました。
今年も、もう11月。今、振り返っても、最高に充実した1年でした。一日が終わったときに、「仕合せだったな」と“毎日”思えることが、私にとっての奇跡。きょうがこんなに仕合せだったから、明日もその仕合せがつながっていくように。一段一段、神の教えで人生の階段を登り続けていきます。目標は120歳です。
人間が真に求める仕合せ 幸福は 形ではない
多くの人との出会いに感謝し 感動し 共に味わう調和心にある
愛され 信頼され 期待し合う 人間関係の中に生まれる生きがい「奉仕」
「教え」を学び 心(人生)に生かした人が 真の出会いを手にできる
人間が真に求める仕合せ 幸福は
形ではない
多くの人との出会いに感謝し 感動し
共に味わう調和心にある
愛され 信頼され 期待し合う
人間関係の中に生まれる
生きがい「奉仕」
「教え」を学び
心(人生)に生かした人が
真の出会いを手にできる
『真実の光・神示 平成28年版』64ページ