No. 166

高齢の父との向き合い方を反省

(静岡県CK/60代女性/主婦)

90歳になる父は、体がとても丈夫で、散歩を欠かしません。いろいろなことに興味があり、しっかりしています。

それでも、昔から耳が遠く、緑内障と白内障も抱えています。5年ほど前には、眼科医から「運転はやめた方がいい」と言われ、家族で話し合い、本人も納得してそう決めました。ところが先日、家族に内緒で車を買う手続きをしていたことが分かったのです。とてもショックで情けなくなり、「なぜ今さら」と責める気持ちでいっぱいでした。

これではいけないと思い、穏やかな心で、正しい判断ができるように、すぐに神に語りました。娘からは、「お母さん、何にも心配しなくていいよ。家族で協力するからきっとうまくいくよ」とメールが届き、不安が消えていきました。

父の心を傷つけずに家族の思いを伝えられるよう、もう一度神に願いました。そして、父に、車の購入には反対しないので、その前に検査に行ってほしいことと、一緒に車を見に行くことを提案。すると翌日、早速病院へ行ってくれたのです。その夜、父に、眼科では、運転するなら手術が必要だと言われたことを、理解できるように、ゆっくり話しました。

それを聞いた父は、内緒で車を購入する手続きをしたことや、お年寄りの仲間と軽く車で出掛けたりしたかった気持ちを話してくれました。そして、「今の自分には運転は無理かもしれない」と、車の購入は見送ることになりました。

今回のことで、父の気持ちを理解しようともせず、父のためと思って頭から反対し、自分の思いを押し付けていたことを反省しました。いざというときに、家族それぞれが自分の思いを神に訴え、冷静に判断できるありがたさを痛感しました。まだまだ気持ちも、体も若い父です。楽しく長生きしてもらえるよう、家族みんなで一日、一日大切に過ごしていきたいと思います。