No. 921

「これが極楽」と思う今へ
冷えた心が深い感謝に
(長野県CO/70代女性/主婦)

ただただ真面目一筋の夫とご縁を頂き、信州の地に嫁いで、はや50年がたちました。最初は、あまりの寒さに身が凍りそうだったのを覚えています。いてついていたのは、体だけではありません。お付き合いしていた頃は口数の多かった夫が、結婚したら無口になったのです。しかも仕事が多忙。見知らぬ土地に嫁いだ私には、夫だけが頼りなのに。心も冷えていきました。

あらためて見詰めた自分の姿

当時から、それなりに神の教えを学んで、「妻の役目を果たせるように」と祈願してきました。だからこそ、ここまでやってこられたと思っています。しかし、実際は、学んだことをノートに書くだけで満足していたことに、つい最近、気付いたのです。

というのも、ちょうど夫が定年退職。2人で過ごす中で、急に夫がイライラするようになりました。「もしやイライラの原因は私?」と、我が身を振り返りました。

感謝はしていたけれど…

私は、40代と60代で、脳梗塞を発症しています。その時、2回とも助けてくれたのが夫です。自分の性格だと、「あした病院に行けばいいや」で終わらせるのに、真面目な夫が、心配してすぐ連れていってくれました。ですから、私が今、自分の足で歩けるのは、他でもない夫のおかげです。

夫への計り知れない感謝。でも、私は、感謝するだけで、恩に報いる関わりはしてこなかったのです。思い立ったらすぐ行動、猪突(ちょとつ)猛進タイプの私は、夫にすれば、「先に言ってほしかった」と、イライラする場面が多々あったでしょう。

「あした○○に行くね」と、「先に」伝える。やり過ぎると心配するから、「安心してもらえる言葉」を掛ける。夫が穏やかに過ごせる関わり方を見つけました。実際、イライラは減り、ニコニコが増え、私の心は「ヤッター!」の喜びでいっぱいです。

夫と出会って得られた仕合せ

神魂誕生20周年を迎えることし、夫への感謝が、「深い感謝」に変わっていくのを感じます。夫の運転で神の館に行けることにも、私が物を落としただけで飛んで来てくれる優しさにも、心の底から感謝なのです。

夫の母は、40代で突然、伴侶を失っています。嫁いだ私も、もしかしたら似た人生を歩んでいたかもしれません。それを思うと、80代を目前にした今も、夫と過ごせることが仕合せで、毎朝、神に「きょうも隣に夫がいます。うれしいです」と御礼を申し上げています。

夫が「よく嫁に来てくれたね」と、うれしいことを言ってくれました。子供たちからも、「離れているけど心はいつも一緒」と胸が熱くなるメッセージをもらいました。本来なら味わえなかったかもしれない、この年代の極楽を味わっています。

人間の正体は魂 その魂が休まる場として 家庭がある
「運命」に重なる人生を手にするために
    「真理」を我が家に生かし 思い重なる家(環境)を大切にされよ
 ただ会話を楽しみ 互いに「思い」を交流すればよろしい
 気持ちの共有が共感を呼び 自然と和心育つ家庭となってゆく

人間の正体は魂
  その魂が休まる場として
      家庭がある
「運命」に重なる人生を手にするために
  「真理」を我が家に生かし
    思い重なる家(環境)を
      大切にされよ
 ただ会話を楽しみ
    互いに「思い」を
      交流すればよろしい
 気持ちの共有が共感を呼び
  自然と和心育つ家庭となってゆく

『真実の光・神示 平成26年版』103ページ(中略あり)