No. 915

心に寄り添い一緒に歩む
仕事で得た本物のやりがい
(青森県KY/50代男性/塾講師)

面白くて、楽しくて、ストレスがたまらない毎日。信者歴11年にして、私が手に入れたものです。

「心の割合」に目を向けて

学習塾を立ち上げて20数年になりますが、ついこの前まで、子供の指導やさまざまな試みが思い通りにいかず、あれこれ悩み、ストレスがたまる毎日でした。「こうすれば子供のためになる!」と思ってやったことが、なぜか空回りするのです。

そこから抜け出すカギは、自分の「心の割合」でした。神の教えで、奉仕とは人の心を大切にすること…と学んだ時、「あっ」と思った自分。私の心や行いは「自分基準」。しかも、他人の評価も気になってしまいます。しかし、まず一番に「人の心」に目を向けようと「意識する」ことで、自然と物事はいい方向へ向かっていくことに気が付きました。

大切なのは受け止める気持ち

相手が子供でも、その心を大切に。「韓流スターになりたい」という子に、「お、いいんじゃないか。先生のためにサイン書いてくれよ」。そうして「心」を受け止めるだけで、何を言ってもすんなり聞いてくれます。今の子供たちは、「親にこれを言うと怒られる」と本音を隠す場合が多いですが、塾でこちらが心を開けていると、「本当はこの学校に行きたい」と、ポロッと打ち明けてくれたりします。

片や親御さんにも、「ここに絶対に合格させたい」といった思いがあり、親と子の板挟みになることはしょっちゅうです。でも、どの保護者からも、子供を思う一生懸命さは伝わってきます。その「心」をくみ取っていくと、私の話に耳を傾けてくださるのです。

大変な仕事のはずなのに…

周りに溶け込めず、不登校になりながらも、塾での勉強を一生懸命頑張った子。学校や家庭で問題を起こしながらも、塾には来続けた子。たくさんの生徒が卒業していきましたが、みんな大切な教え子です。「先生から学んだことは役立つことばかりでした。ずっと塾を続けてください」と手紙をもらったり、就職してからも「よー、先生!」と挨拶してくれたり。そんな時、ちょっとはいい仕事したかな、とうれしくなります。

驚くことに、最近は、塾以外の方々からも声を掛けていただけるようになりました。教育委員会から、「あなたに若者育成事業のアドバイザーをお願いしたい」という依頼。別の国際団体からは「留学生が来るのであなたにお世話してほしい」と頼まれました。

自分の心の割合をちょっと変えただけで、ガラッと変わっていく状況。この仕事は、正直に言うなら大変です。でも、やればやるほど面白く、毎日が心地いいと感じます。何十年後かには、教え子に社会で大活躍してもらえたら。そんなことを思いつつ、医療の道に進んだ子に、「先生が病気になったらよろしくな」。調理師を目指す子に「君の料理を食べに行くよ」と話しています。その子なりに良さを発揮してほしい…と願って心を尽くす毎日は、やりがいいっぱいです。

仕事は 報酬を得ることではない
 「運命」を社会に奉仕することで 万人 万物の縁が深まり
    「愛」「信頼」「期待」と 互いの思いが重なり 深まることで生まれる感慨
有限の時を生きる人間は 「運命」を世に奉仕することで 「生きる」意味を体感する
「教え」を学び 「真理」に生きるほど
    「心(運命)」磨かれ 社会に奉仕する人と成る

仕事は 報酬を得ることではない
 「運命」を社会に奉仕することで
    万人 万物の縁が深まり
  「愛」「信頼」「期待」と
    互いの思いが重なり
      深まることで生まれる感慨
有限の時を生きる人間は
  「運命」を世に奉仕することで
      「生きる」意味を体感する
「教え」を学び
    「真理」に生きるほど
  「心(運命)」磨かれ
      社会に奉仕する人と成る

『真実の光・神示 令和3年版』143ページ(中略あり)