No. 878

子供が情緒不安定に…
親としてどう接すれば?
(福島県TH/40代男性)

長女の行動に異変を感じるようになったのは、幼稚園に入園する頃のことです。突然奇声を上げ、物を投げ付け、壁をたたき続けます。抱き締めても、なだめても収まらず、ただ見守ることしかできない無力感にさいなまれました。

「夫婦の会話を大切に」。子育てする上で大前提の神の教えを意識するほどに、娘の行動は落ち着いていきました。ところが、小学校入学を目前に控えた頃、再び不安定になったのです。幼い弟をたたき、私や妻がかばうとその勢いは増します。娘自身、自分が感情をコントロールできないことを分かっていて、時々「私は暴れちゃうから」とぽつりと言うのです。その言葉に、何とも言えない切なさが込み上げるのでした。

「夫の役目」を真剣に考える

カウンセリングを受けると、「自閉症の可能性がある」と言われ、人目をはばからず号泣しました。その頃から、「自分は本当に神の教えを実践できているのか」真剣に考え始めました。

私には、妻に対して「言葉には出さないが思っていること」がありました。妻の育児を見て「こう関わればいいのに」。料理をたくさん作っていたら「もったいない」。神の教えで、「夫の役目は家族の心を支える」と学んでいるのに、支えるどころか、求めてばかりだったのです。

私が仕事をしている間、妻は一人で子育てに奮闘しています。娘が暴れ出したとき、たった一人でどんなに大変だろうか。そんなことを考えていたら、「もっと妻の心を分かりたい」「支えたい」と強く思いました。この時、ようやく私の中で「夫として支える心」が芽生えたものと思います。

心を向ければ会話が始まる

自分では、言葉を変えたつもりはありません。でも、相手を思い、関心を向ければ、意識せずとも会話が始まります。「これおいしいね」「工夫して作ってくれたんだね」と。会話しなきゃ、しなきゃと気張っていた頃とはまるで違う感覚です。

夜になると、お互いの肩をもみながら、その日のことを話します。心が重なってきたと自分たちでも感じ始めた頃、不思議なことが起きました。娘が暴れることがなくなり、かいがいしく弟の面倒を見るなど、優しさが際立つようになったのです。

軸があるから怖くない!

スクールカウンセラーの方には、「ご夫婦の子供への関わり方が素晴らしい。育児書で研究しているのかと思いました」と言っていただきました。でも、育児書を開いたことはなく、読んだのは教会図書。神の教えを子育ての基軸に置けば、何も怖くないと確信した次第です。 娘は、「家族といつも一緒にいたい」と言い、息子は「ねぇね、ねぇね」と後ろをくっつき回っています。「家族の魂が安らぐ家庭を築くこと」これから我が家にはさまざまな出来事があると思いますが、夫婦でやっていくことははっきり見えています。

「家庭」――親 子ともどもに 運命を磨き 実体を高める環境
 「教え」を夫婦で学び 二人の心(運命実体)を一つに重ねるほどに
    我が子の心(魂)は安定し その家の「心の道」を受け継いでゆく
家庭を築き 支え合う 夫 妻それぞれの任と立場を知って
    会話を重ね 愛情を夫婦二人で育む
 自然と夫婦の会話が 親子の思いを引き出し 心(感情)の交流が深まってゆく
 心の交流こそが 家庭を守り 「仕合せな人生」へと導く「力(愛)」となる

「家庭」――
  親 子ともどもに
    運命を磨き 実体を高める環境
 「教え」を夫婦で学び
    二人の心(運命実体)を
      一つに重ねるほどに
  我が子の心(魂)は安定し
    その家の「心の道」を
      受け継いでゆく
家庭を築き 支え合う
  夫 妻それぞれの任と立場を知って
    会話を重ね
      愛情を夫婦二人で育む
 自然と夫婦の会話が
  親子の思いを引き出し
   心(感情)の交流が深まってゆく
 心の交流こそが 家庭を守り
    「仕合せな人生」へと導く
      「力(愛)」となる

『真実の光・神示 令和2年版』30ページ(中略あり)