コロナ禍のさなかにスタートした娘の就活は、前例のないことばかりで、先がなかなか見えません。娘は、次第にピリピリし始めました。何かにつけて、「うまくいかないのはお母さんのせい」と責め、私が心配して送ったLINEには、「うざ」「は?」とイライラの返信。私がやることなすこと、全てが気に入らないようでした。
逆方向だった私の「頑張り」
大切に大切に育ててきた一人娘です。我が子を思う私の「頑張り」が逆方向だったとは、夢にも思いませんでした。娘がスマホを触っていたら、「勉強はどうなってるの?」。提出書類を書いていれば、「もっとこうしたら?」。私の親心は「娘心を大切にしていない親心」だったと、教会図書を端から端まで読んで悟りました。
今まで私が娘にしてきたことと言えば、悪いところを注意すること。それが親の任と思っていました。もちろん、親ですから娘の良さもたくさん知っています。それをちゃんと伝えるのも、親だからこそできる「頑張り」だったのです。
娘心が見えてからの変化
娘のエントリーシートをのぞいてみると、何度も書き直した跡がありました。大学の勉強ノートには、難しい書き込みがびっしりです。この子、こんなに頑張ってたんだ…と、娘心が見えた気がしました。
娘心に気付いてから、娘の言葉が「うざ。何それ」から、「私はこう考えたからこうしたいの」に変化しました。今思えば、「うざ」も「は?」も、「私の苦しさを分かって」という娘心の表れだったのでしょう。最近は、持ち前の明るさでモノマネをして、私や夫を笑わせてくれます。それだって以前の私なら、「またそんなことして!」と叱りつけていたことでしょう。
親心を正しい方向に向けて
娘は今、前向きに、自分の力で就活に励んでいます。そうして頑張る娘心を、私は応援したいと思います。でも、時々顔を出す「早く決まればいいのに」と焦る親心。そんな私と違って、夫は「慌てなくても大丈夫。俺も若い頃なかなか決まらなかったから」とどっしりしていて、私の心に安心感を与えてくれます。
ある日、面接に出掛けた娘からLINEが届きました。そこに書いてあったのは「ありがとう」の5文字。「うそでしょ?」と思いつつ、うれしくて、ずっとその5文字を眺めていました。娘の頑張りを褒めて、つらさも喜びも共感して…。私の「頑張り」はこれからも続いていきます。
親の任は 我が子の人生を支える「力(運命)」を枯らさぬように
人生の真実「真理」を 家庭生活に生かして 我が子を育むこと(立場)にある
「教え」で触れ合う環境に 人間の実体は高められ
人は皆 運命に重なる人生が歩める
親の愛に包まれ 「心」育まれる子供は 立派に社会に巣立ってゆく
親の任は
我が子の人生を支える
「力(運命)」を枯らさぬように
人生の真実「真理」を
家庭生活に生かして
我が子を育むこと(立場)にある
「教え」で触れ合う環境に
人間の実体は高められ
人は皆 運命に重なる人生が歩める
親の愛に包まれ
「心」育まれる子供は
立派に社会に巣立ってゆく
『真実の光・神示 令和2年版』77ページ(中略あり)