No. 847

息子が音信不通になった訳
親としてまずすべきこと
(石川県KK/50代女性/主婦)

昔から頑張り屋の次男。卒業後は県外の大手企業に就職し、「これで安泰」と思っていました。ところが対人関係に行き詰まり、退職。それ以来、どこでどんな暮らしをしているのか…。住所すら教えてくれません。警察に保護されて、やっと居場所が分かることさえあったのです。

「やっているふり」に気付く

「自分が頑張れば、お父さんとお母さんは喜ぶ」次男はそう思っていたようです。気が付いたら、カウンセリングにも通っていました。親でありながら、我が子のことが分からない現実。何をどうすればいいのか…。駆け込んだ教務相談で、「『仲が良い家族』と『魂が安らぐ家庭』は別」と知ったのです。

我が家は、よく周りから「仲がいいね」と言われ、実際、けんかもほぼしません。しかし、家での私は…というと、イライラをぶつけ、わがままを言って…。そもそも自分の魂が安らいでいないと感じました。何より、そうして自分の思いを押し通すことで、夫や子供の魂までも、不安定にさせていたのでは…と大反省したのです。

神の教えは学んだ「ふり」で実践もせず、家族の話は聞いた「ふり」で受け止めず。この「ふり」から脱却すべく、神が大切と言われる「家族の会話」から。まず、夫の「声」を聞こうと意識し始めました。

その数日後、突然、次男が帰省。「会えて安心した」と本音を伝えると、「心配し過ぎや。一年くらい放っておいてくれ」「お母さんがオロオロするから、妹まで口うるさくなる」などと、不満を次々ぶつけてきます。どれも初めて聞く次男の「声」。夫は「今まで言わせなかったんや。聞けてよかった」とどっしり受け止めていて、そのおかげで、私も穏やかに話せたのです。

「自分の心」を見詰め、高めて

その後、驚いたことに、次男は実家で暮らし始めました。一つ屋根の下に息子がいて、私の手料理を食べてくれる、夢のような生活。相変わらず口数は少ないですが、家事を手伝うなど、持ち前の優しさを発揮してくれています。

息子を心配し、「どうすれば変わるのか」ただそればかり思っていましたが、変わるべきは私たち親だったのです。これで安心せず、もっと「魂安らぐ家庭」にできるように、家族の心の「声」を聞き続ける私でありたいと思います。

夫より

次男に「頑張れ」の応援メールを送り続けていた過去。今思えば、親の押し付けで、自己満足だったと思います。教務相談で「そんな時こそ、夫としてどっしりした心で家族を包み込むこと」と言われ、気付きを得ました。今、次男は療養中ですが、「充電期間に気付けることもある」とゆったり受け止める自分がいます。妻としっかり話し合いながら、みんなで楽しく会話できる我が家を目指しています。

夫婦で「教え」を学び 二人(両親)の心が重なり 一つになるほど
    我が子の心(魂)は安定し 運命の力が引き出されてゆく
我が子の将来を思い 親として今なすべきことは一つ
    自ら「教え」を学び 「真理」に生きる自覚を持つこと
 「道の真理」を学び 守らんとする親の姿は 我が子にとって何よりの手本となる

夫婦で「教え」を学び
  二人(両親)の心が重なり
        一つになるほど
   我が子の心(魂)は安定し
     運命の力が引き出されてゆく
我が子の将来を思い
  親として今なすべきことは一つ
    自ら「教え」を学び
      「真理」に生きる
        自覚を持つこと
 「道の真理」を学び
    守らんとする親の姿は
      我が子にとって
        何よりの手本となる

『真実の光・神示 平成30年版』183ページ(中略あり)