先日、90歳の義母が信者になりました。40年ほど前、私が信者籍を置いた時は、反対していた義母です。
家族への甘えがあった私
私が神に救いを求めたのは、義母と心が重ならない毎日の中で体調を崩したのがきっかけでした。義母は、三味線と民謡のお師匠さん。嫁いで以来、演奏会やお弟子さんのお世話に加え、私も稽古に臨む日々。厳しい義母への反発心と不満で、「三味線をやるために結婚したんじゃない!」と、夫に感情をぶつけたこともあったのです。
そんな私でも、神の教えを学び、気付いたことを実践していくうちに、心が明るく前向きに変化。それにつれて、体調も好転していったのです。「家族だから」と甘え、義母や夫に、身勝手わがままな思いをぶつけてきた自分も見えました。
次々見えた義母の良さ
思えば、義母は真面目で一本気。愚痴、泣き言は一切言いません。何事も前向きに捉え、全力で応援する温かい人です。「厳しくても信頼できる人柄に、皆さん、何十年も付いてきたんだな」と気が付きました。
自分の思いがフタをして、見えなくしていた義母の良さ。神の教えが、そのフタを取り除いてくれました。良さが見えたら、純粋に支えたい気持ちが湧いたから不思議です。子供たちまで、「おばあちゃん孝行を…」と三味線を始め、三世代での演奏も実現しました。
いつの間にか本物の親子に
私の心が変わったら、義母も丸くなりました。三味線や民謡の世界から引退した後も、何かと私を頼ってくれ、私も「喜ぶことをしてあげたい」という気持ちでいっぱい。一緒に手をつないで歩くだけで仕合せで、実の親子のようになっています。
そんなある日、義母が「私も信者になりたい」と言いました。「あなたたちの仲の良い姿を見るたび、仕合せって思ってたの。みんなが神の教えを学んでいるのに、私だけ違うのは寂しい。だから、私も信者になりたい」と。家族中が驚きながらも大喜び。「おばあちゃんが教会に行くなら、私も一緒に行ってあげたい」などと、口々に言い出しました。
義母は今、一緒に祈願したり、学んだり、とても楽しそうにしています。神が、何十年もの歳月をかけて、教えを学び、生き方を高めようと努力してきた私の心を見ていてくださったようで、うれしくてなりません。これからも、家族で教えを学び、仕合せな毎日を積み重ねていきます。
愛と信頼と期待で 互いに思いを語り合う 家庭(家庭環境)をつくる努力が必要
人間は 「真理」に悟りを得たとき 自然と家族を愛し 感謝の思いを深めるもの(存在)
「真理」が家族の心を一つに重ね 「真実の愛」を身に付け 生きる人を育む
愛と信頼と期待で
互いに思いを語り合う
家庭(家庭環境)をつくる
努力が必要
人間は 「真理」に悟りを得たとき
自然と家族を愛し
感謝の思いを深めるもの(存在)
「真理」が家族の心を一つに重ね
「真実の愛」を身に付け
生きる人を育む
『真実の光・神示 令和2年版』48ページ