No. 803

けがで落ち込んだ心
家族の存在が大きな支えに
(北海道TT/70代女性/主婦)

漁師の妻として生きてきて、50年以上が過ぎました。夫は、81歳になった今も、「俺が行けば、ちょっとは楽だろうから」と息子と一緒に毎日漁へ。息子も、「お父さん、お父さん」と頼っています。そんな2人の乗る船が港に帰ってくると安堵(あんど)感に包まれ、神に御礼を言わずにはいられない。そんな毎日を送ってきました。

神に守られ、元気な気持ちに

ところが4カ月前、バランスを崩して転倒。腰を圧迫骨折してしまいました。2週間ほど入院した後は自宅療養となったものの、体は自由に動かず、トイレに行くのもやっと。激痛との闘いで、家事など全くできません。一時は、「このまま治らないのでは…」と思い詰めたほどでした。

夜も眠れないほど不安に陥った心。そんな時、娘が、神に心の安定を求めて祈願することや、神の教えを学ぶことを勧めてくれました。早速、教わったように祈願してみると、心にゆとりが生まれました。さらに、本棚に眠っていた教会図書を読み始めたら、心に元気が出てきたのです。

身に染みた夫の優しさ

無口だけれど優しい夫は、本当に献身的に支えてくれました。りんご一つむいたことがない夫が握ってくれたおにぎりの味は、一生忘れられません。靴下を履かせてもらった時は、「ありがとう」と言いながら、涙が止まりませんでした。

近くに住む息子や娘の家族も温かく尽くしてくれ、どれほど力をもらったことか…。「こんな沈んだ気持ちでいたら、励ましてくれるみんなに申し訳ない。泣いてなんかいられない」前向きな心がどんどん湧き上がりました。神が言われるとおり、家族が心を重ねれば、明るく強い気持ちが持てて、何事も乗り越えていける。「家で寝てても良くならないんじゃない?」と心配してくれた人もいましたが、やっぱり家族の存在が一番。みんなの顔を見ながら療養できたことが、何にも代えられない力になりました。

もっと伝えたい感謝の思い

久しぶりに浜に出て、船の帰りを待っていたら、私に気付いた夫が「良くなってよかったなー」と、それは喜んでくれました。

最近は、「お父さん、疲れたでしょう」「風呂でも入って、体を休めて」などと、感謝やいたわりの言葉を掛けることが増えています。「生まれ変わっても、お父さんと一緒になりたい」という気持ちも、素直に伝えられました。夫は照れながらも、「うん。だな」と言ってくれています。

「教え」に気付きを得るほどに 人は自ら環境に気持ちを合わせて生きられる
体調の変化を受け止め 心の養生を日々心掛ける
 朝夕の祈願を欠かさず 神に思い(人生)を預ける人の心は 変化に強い
 「教え」を家族で学び 「真理」で心(運命)重ねる家庭に
    人の心(人生)は守られる

「教え」に気付きを得るほどに
  人は自ら環境に
    気持ちを合わせて生きられる
体調の変化を受け止め
    心の養生を日々心掛ける
 朝夕の祈願を欠かさず
  神に思い(人生)を預ける人の心は
    変化に強い
 「教え」を家族で学び
  「真理」で心(運命)重ねる家庭に
    人の心(人生)は守られる

『真実の光・神示 令和3年版』24ページ(中略あり)