No. 97

気付きから深まった親子の愛

(福井県CT/50代女性/看護師)

夫と早くに離婚した私は、一人で息子を育ててきました。その子が中学生になると、学校に行かないことが増え、私に感情をぶつけ、時に暴力を振るうまでになりました。

姉の勧めで、神の館に出入りする中で、一人親でも、母として我が子に愛をかければ、子供の心は安定すること、親の思いを受けて優しく育つことを学んだのです。

以前は、仕事から帰ってきて、子供との会話といっても、「宿題はしたの?」「学校に行きなさい!」と、親の思いを押し付けるばかりでした。息子が何を求めているのか、気持ちを理解しようとしていなかった自分の姿に気付きました。

息子がどれだけ、寂しい思いをしたか。私に愛を求めていたかが見えてきて、「子供の問題は、自分の問題。忙しくても、我が子の気持ちを大切に。何を思っているのかを、まず聞こう!」と努力をしました。

すると、だんだんと息子も落ち着いていきました。しかも、学校に行き始めたばかりか、友達に誘われて、部活にまで入ったのです。初めての試合を親戚みんなで応援に行きました。負けてはしまいましたが、我が子が頑張っている姿に感動。教えに生きる中で、自分に母としての優しい心が育まれていることを感じたひとときでした。