(富山県HT/70代男性/無職)
八年間携わった地元公民館の館長の任を、ことし退きました。実は、声を掛けられた当初は断り続けていて、やむを得ず引き受けた役目でした。活動を始めてからも手探り状態で、ずっと不安を引きずっていたのです。そうした気持ちを神に訴えるうちに、だんだん「こんな思いのままでは申し訳ない」と考えが変わっていきました。
関わる人の心を大切にしようという気持ちで向き合うと、次第に公民館の役割の大きさが見えてきました。同時に、一つ一つの事業がいかに多くの方々の真心と熱意に支えられているのかを実感し、自分も、地元の一員として精いっぱい関わっていこうと思うようになったのです。
その後、設立30周年を迎えるのを機に、公民館の記念誌を制作するにまで至りました。設立以来初めての発刊に反響は大きく、多くの声が次々と届きました。うれしかったのは、「できることがあれば、ぜひ手伝わせてほしい」と申し出られた方がいたことです。地元愛にあふれる誠実な方で、関係者で話し合い、次の館長をお願いしました。
新たなご縁に恵まれ、こんなにも気持ちよく、自然な流れで次期を委ねられ、感動でした。もし、当初の気持ちを引きずり、嫌々続けていたら、こんな喜びは味わえなかったでしょう。心配なことも、迷いも、何でも神に語り、神の教えで心を立て直せたからここまでこられたと、感謝の心でいっぱいです。