(福岡県KK/60代女性/パート)
夫が2回目の食道がんになってしまいました。1回目は、部分的な切除と処置で済み、職場にも復帰できました。
医師からは、「くれぐれもこれからの生活を大切に」と言われていたのに、夫はどうしても喫煙をやめられませんでした。今回の再発で、担当医に「体を大事にしないと、治療しても効果がない」と叱られてしまいました。夫は受け止めていましたが、内心は憤慨したようです。帰りの車中で、「俺はたばこで死んでもいい」「好きな物で死んだら本望だ」と豪語していました。
私はとても悲しかったです。手術や治療をしっかり受けてくれるか、医師とうまくやっていけるか…と不安な思いが頭の中でぐるぐる回りました。
夫婦で神の教えを学ぶうちに、気付いたことがありました。「夫に自分の素直な思いを伝えていただろうか」と…。治療のことや先行きの不安ばかりを話し、妻としての思いを伝えていなかったとはっとしました。
夫に「夫婦で一緒に長生きしたい」「共に人生を歩んでほしい」と伝えると、自然と涙がこぼれました。夫も、「俺も自分のことしか考えていなくて悪かった。あの医者も身内のように叱ってくれて、感謝しなきゃな。頑張って手術と治療を受けるよ」と言ってくれました。夫婦の思いを重ねると、互いを支える力になると分かりました。
おかげさまで、手術は前回と同じ処置で済みました。医師に感謝を伝えると喜ばれ、何かと声を掛けてくださいます。「人は、一人で生きてはいない」という神の教えの大切さを痛感しました。
夫婦そろって生き生きとした心でいられる毎日。これこそが、真の健康だと感じています。