大学生の時、養護教諭を目指して、本採用試験を受けたものの不合格。臨時採用で、小学校で働き始めました。その間も試験にチャレンジしましたが、落ちてしまい、「ここなら資格が生かせるかも」と思って保育園に転職。ところが、思い描いていたものとは違い、結局退職したのです。
大切なのは見詰める的
私の人生、どうなってしまうのだろう…? 食事も喉を通らないほど、悩みきっていました。そんな時、母に誘われて学び始めたのが友輝会。「心をどこに向け、どう使うかで人生が決まる」という内容が胸に響きました。
私の心のベクトルは…? 「自分」一直線でした。仕事中は、「自分が」何事もなく平和に過ごせるように。「自分が」注意されないように。そのために、言われたことだけこなすロボットだったと思います。
こんな私を救ってくれたものは、「正しい向きの心のベクトル」。「子供たちが」楽しく過ごせるように。「先生方の」お役に立てるように…。思えば、私が養護教諭になりたかったのも、子供たちが、心身ともに元気に過ごせるお手伝いがしたい…と思ったから。原点に立ち戻ると、不思議と意欲が湧いてきました。何度も転んだ私ですが、小学校の先生として再出発を決めたのです。
相手を思って私にできること
「心のベクトル」が、私の未来を変えていきました。「子供たちのことを知ろう!」という気持ちが最初に込み上げてきます。空き時間には校内を歩いて、児童とコミュニケーションを取り始めました。
そんな中、「クラスに入りたくない」と、よく保健室に来る子がいました。担任や親御さんとも話し合う中で、アイデアが出てきました。それは、1時間目から登校できたらシールを貼ってあげること。その子には、それが励みになったようで、少しずつクラスに入れるようになったのです。親御さんも「先生のおかげです!」と喜んでくださり、本当にうれしかったです。
自分で考え、歩む人生に
心のベクトルを「相手」に向ければ向けるほど、「自分」の心に喜びとして返ってきます。時間があれば、コピー用紙の補充や掃除などをしていると、先生方が「あなたがいると安心できる」「いてくれてよかった」と言ってくださるのです。
私がよく教室に顔を出しているからか、子供たちが保健室に遊びに来るようになりました。「先生、テストで100点取りました!」と誇らしそうに見せてくれる子もいて、「すごいよ。頑張ったね!」と目いっぱい褒めています。
採用試験は今年も受けますが、勉強に向ける気持ちが以前と全く違います。「心をどこに向け、どう使うか」神の教えで見失わずにいられるおかげで、今、毎日がやりがいにあふれています。
神示で確認 「喜び」の仕組み
仕事は 「奉仕心」身に付けし者には 生きがいとなる
縁ある人のために 我の力と存在を奉仕する
自然と多くの人が集まり 愛心が育ち 環境が潤ってゆく
「真理」つかんで 生きがいあふれる仕事を手にしてほしい
『真実の光・神示 平成17年版』83ページ
神示で確認 「喜び」の仕組み
仕事は
「奉仕心」身に付けし者には
生きがいとなる
縁ある人のために
我の力と存在を奉仕する
自然と多くの人が集まり 愛心が育ち
環境が潤ってゆく
「真理」つかんで
生きがいあふれる仕事を
手にしてほしい
『真実の光・神示 平成17年版』83ページ