No. 710

「会話はできている」自信
私が見えていなかったもの
(千葉県ST/40代女性/主婦)

実家が商売をしていた私は、サラリーマンの家庭に嫁ぐのが憧れでした。そして、そのとおりの人と結婚。二人の子供にも恵まれ、思い描いたとおりの人生を送っていました。そんな私に、突然の乳がん宣告。どうしよう、家族に迷惑を掛ける…。姉に連れられて行った教務相談で、「夫婦で乗り越えていくこと」と教わりました。

「妻の役目」を捉え違い

子供の頃から信者だった私は、夫婦が心を重ねる大切さは分かっていたつもりです。当然、がんのことも夫に伝えていました。でも、「不安なの…」という“思い”。私は、これを伝えていなかったのです。

考えてみれば、それまで夫と話すとき、「相談」より「報告」が多かったように思います。夫が仕事を頑張っている分、家庭を守るのが私の役目。困り事があれば、先に答えを出しておき、夫には「これで困っているんだけど、こうした方がいいと思うから、こうするね」と報告。「ちゃんと話をして、会話はできている」と思っていました。子供が不登校になった時も、苦しい思いは夫に一切言わずに乗り越えたのです。

家族が一つになっていく実感

「治療が怖い」自分の思いを夫に正直に伝え、返ってきた言葉は「絶対大丈夫。手術して治そう!」。恐怖しかなかった心に広がっていく安心感…。夫が子供たちに病のことを伝えた時は、「お母さんは、元気になるために手術するんだよ」とフォローもしてくれました。おかげで、子供たちも「お母さん、頑張って!」と、明るく受け止めてくれたのです。

入院中、夫は「これまで任せ過ぎてたよ」と言って、家事を引き受けてくれました。私も、「きょうはリハビリしたよ」「お風呂に入れるようになったよ」と、逐一LINEで送信。抗がん剤で髪が抜け、眉毛もまつげもなくなっても、心が全く違います。食事はおいしいし、スタッフの方が親身にお世話してくださるのもありがたく、「感謝」。このひと言に尽きる思いでした。

これまでになかった仕合せ感

退院後は、抗がん剤の治療で体調が優れずに、寝込む日も多かったのですが、子供たちが家事を手伝ってくれました。頭がツルツルの私にも、いつもと変わらずに接してくれる…、そこに愛を感じて胸がいっぱいになりました。

私も甘えてはいられません。みんなの笑顔を想像しながら、初めて作る料理に挑戦すると、「おいしい!」と大喜び。夫には「そうそう、これも話そう」という感覚が生まれています。「学校でこんな行事があるんだって」など、ささいなところから広がっていく会話が心地よいです。

最近は治療の成果が表れて、診察の間隔が空いてきました。きっと神は、ずっと前から私が教えに生きられるように導き続けてくださっていたのだと思います。神の深い愛を感じながら、仕合せをかみしめる毎日です。

神示で確認 「喜び」の仕組み

家族とのつながりは 「教え」のある家庭には 自然と会話が増えて 深まって行く
――仕合せの基は和のある家庭
    夫婦は仲良く心(運命)を重ね 親子は心(感情)の交流を欠かさぬこと――
 「和心」を家族で育てる家庭には
    心明るく 体も強く 社会に奉仕して
      世(環境)を「正道」へと導く人間が育つ

『真実の光・神示 平成30年版』144ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

家族とのつながりは
  「教え」のある家庭には
    自然と会話が増えて
      深まって行く
――仕合せの基は和のある家庭
    夫婦は仲良く心(運命)を重ね
      親子は心(感情)の交流を
        欠かさぬこと――
 「和心」を家族で育てる家庭には
  心明るく 体も強く
    社会に奉仕して
      世(環境)を「正道」へと
        導く人間が育つ

『真実の光・神示 平成30年版』144ページ(中略あり)