No. 709

心の距離は近づけられる
思いに寄り添えたなら…
(横浜市AS/30代女性/看護師)

医療の中でも、「患者さんと精神的な関わりを持ちたい」「看護師にしかできない仕事を」と頑張って10年。たくさんの喜びを味わってきた半面、周りの反応を気にし過ぎて落ち込むこともありました。そんな自分の殻を破るきっかけとなったのは、今年、病棟のチームリーダーを任されたことです。

自分の行動が見えてきて…

ある日、一人の同僚が突然、矢を向けるような態度で接してきました。理由は分かりませんが、言葉が荒く、質問にいちいち反発され、無視も。険悪な雰囲気に、周りの人がオロオロしてしまうほどでした。それなのに不思議と冷静だった私。「なぜあのような態度を取るのだろう」と素直に向き合えたのは、日頃神の教えに触れていたからだと思います。

彼女の心に近づきたくて祈願していると、自分の行動が見えてきました。「私はリーダーの任を果たしている」と正当化し、依頼した仕事をしてくれても、お礼も言わずに意見を述べるだけ。相手にしてみれば、「頑張ったことに意見された」と傷ついたかもしれません。自分だったら絶対に嫌です。そう思ったら、「あんな態度を取られても仕方ない。わびなきゃいけないのは私の方」と腑(ふ)に落ちました。

人との関わりが成長に

彼女の気持ちを酌めなかったことが申し訳なく、涙が…。「心を近づける機会が欲しい、愛の心で寄り添いたい」と、真剣に祈願しました。そうして迎えた翌日、いつもどおり挨拶した後、不思議なことに、彼女の方から「この間はひどい態度を取ってすみません」と謝ってきたのです。「私の方こそごめんね」。心に湧き上がったのは、うれしさといとおしさ。私も思いを伝えて、分かり合うことができました。

「病を患う方々に寄り添いたい」と勤めてきましたが、それはスタッフに対しても同じでした。私は褒めるのが上手な方ではありません。ですが、ささいなことでも目に付いたら、「いいところに気付いたね」と言うようにしています。そうしたらすごく喜ばれ、注意したことにも真摯(しんし)に反応してくれて、本音は伝わると実感しています。

良さを生かし合いたい

チームリーダーを任されて8カ月。人間関係は時に難しくても、人と関わるから、自分の修正点が見えて改善でき、成長できるのだと分かりました。スタッフは皆、夢を抱いてこの道に入ってきた向上心の高い人ばかりです。そんな一人一人の良さが生きれば、大きな力が引き出されるに違いありません。仲間とのコミュニケーションを大事にしながら、1年の任期を終えるまでしっかりやり遂げたいです。

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を心(人生)の支えに 「生きる」努力をする
 自然と人生のあるべき姿(正道)が見えてきて 「心」は安定し 迷いが消えてゆく
 「心」に相手を思う「誠」が芽吹き 信頼 情愛 共感が 出会いを深める
真実の「生きがい」とは
    互いの運命を重ね 補い 共に人生を支えて歩む 心に生まれる
 「教え」に生きて奉仕心が身に付くほどに 人は皆
    「運命」が導く心の動きが取れて 互いに求め合う心(関係)が生まれる

『真実の光・神示 平成30年版』178ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を心(人生)の支えに
    「生きる」努力をする
 自然と人生のあるべき姿(正道)が
      見えてきて
  「心」は安定し 迷いが消えてゆく
 「心」に相手を思う「誠」が芽吹き
    信頼 情愛 共感が
      出会いを深める
真実の「生きがい」とは
  互いの運命を重ね 補い
    共に人生を支えて歩む
      心に生まれる
 「教え」に生きて
  奉仕心が身に付くほどに 人は皆
   「運命」が導く心の動きが取れて
      互いに求め合う
        心(関係)が生まれる

『真実の光・神示 平成30年版』178ページ