思えば、私は、長男が難病と告げられ、何とか救っていただきたくて信者となりました。しかし、教えを学んでも実践するわけでなく、ただ知識として受け止めていただけ。何かあれば、「助けて」「救って」と、目先の御利益を求める繰り返しだったのです。
長男は、30年以上も全介助の生活を送っています。発病した当時、夫は仕事が忙しく、私は長男にかかりっきりで、次男にはいつも寂しい思いをさせてしまいました。思春期を迎えた頃から無口になり、何でも一人で決めて事後報告。社会人となり、寮生活を始めてからはメールの返信もありません。「男の子なんてこんなものだ」と夫が素っ気なくても、私は寂しさに耐えられず、「だったら一人で何とかする」と教務相談に行ったのです。
夫婦で心を重ねるのが一番
子供のことは夫婦で心を重ねるのが一番、職員の言葉が響きました。そう学んでいるのに、「夫の気に障ることを言いたくない」と、夫婦で向き合うことを避けていたのです。「教えを学んでも、実行しなければ何も変わらない」と、ようやく目が覚めました。
ちょうど夫も、定年退職して自ら学び始めたところでした。夫を頼る心になり、勇気を出して心配や不満を正直に伝えると、互いに心の内を穏やかに語り合うことができたのです。
自分は一人じゃない…
日頃、長男の介助者へ不満を感じていた私ですが、夫から「この仕事を好きでやってくれてありがたいね。温かく見守ろう」と言われ、怒りがすーっと引いてしまいました。自分と違う発想をし、私の考えの域にないアドバイスをくれる夫。社会でさまざまな経験をしてきただけあって、相手の立場もよく分かっている! 教えを学んでいるから受け止め方も豊か!と尊敬でした。何より二人で分かち合えると、「自分一人じゃない」と肩の荷も下り、こんなにも心が安定することを深く味わいました。
たまに帰ってくる次男は、いくら話し掛けても無言のまま。それでも、夫と和やかに会話を続け、次男には何度か「いつもあなたのことを思っているけれど、行き届かないところがあって申し訳なかった」とも伝えました。次第に、食べ物を送ったときに「おいしかったよ」とメールが来たり、旅行のお土産をくれたりするように変わっていったのです。
想像を超えた奇跡が!
次男の誕生日の少し前に、「僕は何時に生まれたの?」とメールが。小さい頃の写真と、「私たちの所に生まれてきてくれてありがとう」という言葉を添えて返信しました。そして迎えた誕生日、何と次男から花とカードが届いたのです。「お父さん、お母さん生んでくれてありがとう。兄貴にも感謝! これからもよろしくね」。一生埋まらないと思っていた溝が埋まるとは…。こんな日が来るなんて想像もできず、胸がいっぱいでした。
神のお言葉は、人間関係を豊かにする教えと言われますが、本当にそのとおりです。実践すれば必ず仕合せに近づくと確信し、こうした環境に身を置けた感謝もさらに深まりました。溝はもうこりごり。これからは、夫とも、子供たちとも、絆を深めて深めて深めまくります。
神示で確認 「喜び」の仕組み
――悔いなき人生手にするために 「真理」に生きる家庭を築く――
我が任(立場)を知って 家庭で生かしてごらん
自然と家族の心は まとまり 重なり 会話が弾む
「悔いなき人生」手にする人が育つ 家庭の姿が ここにある
『真実の光・神示 平成25年版』88ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
――悔いなき人生手にするために
「真理」に生きる家庭を築く――
我が任(立場)を知って
家庭で生かしてごらん
自然と家族の心は まとまり 重なり
会話が弾む
「悔いなき人生」手にする人が育つ
家庭の姿が ここにある
『真実の光・神示 平成25年版』88ページ(中略あり)