No. 691

折り紙との不思議な出会い
生きる喜びをいつまでも…
(山口県MM/80代女性/主婦)

主人の入院中、折り紙と出会いました。きれいな八角形の小箱を作って夫に見せると、「入院している奥さま方は退屈しているから、教えてあげたら?」とのアドバイス。早速、皆さんに声を掛けたところ、「とっても楽しいから、また教えて」と殊の外喜ばれ、みんなで集まっていろいろと作るようになりました。

どんどん広がっていく縁

もともとおとなしく、積極的でなかった私が、折り紙と出会ってから、どんどん縁が広がっていきました。自治会の会長から、「町内の文化部で折り紙を教えてほしい」と頼まれ、口コミで広がったのか、デイサービスからも「教室を開いて」との依頼があり、ボランティアでさせていただくようになったのです。

皆さんに楽しんでいただきたくて、折り紙の本を買い、ひな人形やこいのぼり、朝顔など、季節の物が作れるように特訓。夫の隣でせっせと折っていると、「母さん、『村の鍛冶屋』だね」と言って、歌ってくれたこともあります。

相手の笑顔に仕合せを感じて

折り紙を持ってデイサービスへ。「上手に折る」より、「みんなで楽しく」を心掛けました。料理のこと、家族のことなど、皆さんお話が止まりません。作品が出来上がると、「できたー!」と満面の笑み。私の方が元気を頂くのです。そのうちに、私が施設を訪ねると、「わー! 待ってたのよ」と大喜びしてくださるように…。毎回、私の隣にぴたっとくっついて折り紙を折る方や、「作った物を持って帰ると、息子が飾ってくれるのよ」と言ってくれる方もいて、うれしかったです。

夫に教室での出来事を話すと、ニコニコ聞いてくれ、それが仕合せでした。その後、余命一年と言われたものの、私と娘に3年近くも寄り添ってくれた宝のひととき。夫を見送った後、私の心に残ったのは、家族の楽しい思い出ばかりです。

一緒に暮らす娘とは、「お父さん、これ好きだったよね」といつも話しています。夫は、今も笑顔で私たちのそばにいてくれているようです。

きっかけを下さった神に感謝

最近は、お正月に向けて、折り紙で作った鶴や亀の飾りを近所の方にプレゼント。「部屋が明るくなってうれしい」「きれいね。季節を感じるわ」などと喜んでいただきました。

元来の私の性格を思うと、自ら人と関わっていることが自分でも不思議です。きっと、神が折り紙を通して、人生を楽しむきっかけを下さったのだと思います。80歳を過ぎてもなお、役立つ喜びを頂いていることに、心から感謝です。

神示で確認 「喜び」の仕組み

生きがい――人との縁を深めるなれば 芽吹く心の動き
 喜び――出会いを重ね 広げるなれば 味わえる心の動き
    真に豊かな人生は 生きがい 喜びにあふれた姿を申す
神と共に日々心歩んでゆけば 我の人生豊かに実る

『真実の光・神示 平成16年版』111ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

生きがい――
  人との縁を深めるなれば
    芽吹く心の動き
 喜び――
  出会いを重ね 広げるなれば
      味わえる心の動き
    真に豊かな人生は
      生きがい 喜びに
        あふれた姿を申す
神と共に日々心歩んでゆけば
    我の人生豊かに実る

『真実の光・神示 平成16年版』111ページ(中略あり)