「夫と離婚する」その前日のことです。一人で偉光会館へ参拝に行き、神門をくぐろうとしたところ、急に貧血を起こし、その場に倒れてしまいました。
少し落ち着き、夫が車で迎えに来てくれました。明日、離婚届を出すというのに、何度も「大丈夫?」と心配してくれます。その優しさに触れながら、車中でいろいろなことを思い返しました。
湧き上がってきた夫への思い
事の発端は3年前、娘が就職で東京に旅立つ日のことです。「寂しいから見送りには行かない」という夫の言動が理解できず、「いつ会えるか分からないのに…。娘がかわいくないの?」と、無理やり連れていったのです。この時からギスギスし始め、会話は必要最低限に。そのうち、夫が親の体調不良を理由に実家に行ったきり、帰ってこなくなりました。私の心は、離婚に向けて一直線。卵巣に腫瘍ができて手術する時も夫には知らせず、子供たちに口止めしたほど。子供の結婚式のことでさえ、私からは一切連絡を取りませんでした。
あまりにも意地っ張りだった私…。情けなくて、申し訳なくて、車内で思わず「ごめんね。あなたの優しさに気付けなかった」と言っていました。夫は驚きつつ、「自分も悪かった」と。そして、「もう一度やり直そう」と言ってくれたのです。とてもうれしい感情が込み上げてきたことを、今も覚えています。夫は、病院で私の点滴が終わるまで、ずっと心配してくれていました。
忘れていたものを取り戻して
離婚届は破棄して、夫婦としても、信者としても、二人で再スタートを切りました。何一つ夫を頼ってきませんでしたが、「ごみ出し手伝ってくれる?」「お茶わん拭いてくれる?」と頼む私。快くやってくれる夫。感謝の気持ちが込み上げてきました。
リネンの仕事をしている夫は、毎日クタクタで帰ってきます。バテない献立を一生懸命考えるのが楽しいです。ある日の夕食、私が作った唐揚げを、「お母さん、おいしいね。ありがとね」とパクパク食べてくれました。本当に仕合せで、「こちらこそありがとう」と伝えました。私たちは、神の教えを通して、すっかり忘れていた「お互いを思いやる心」を取り戻せたのです。
新婚時代以上の仕合せを手に
ある日、神の館からの帰り道、二人で近くの空港に立ち寄りました。飛び立つ飛行機を眺めながら、「今度、どこかに一緒に行こうね」と話し掛けました。すると、夫は「俺が誘ったら、『うん』と言って付いてきてほしい」と言います。私は、その「うん」が素直に言えない妻だったのです。その後、夫が「湖に寄ろうか?」と誘うので、「うん」と言いました。夫の笑顔と二人で見た湖…。生涯忘れないと思います。
神は、学びの浅かった私たち夫婦にも、愛をかけてくださり、ギリギリのところで大きく救ってくださいました。今、新婚時代以上に仕合せです。
神示で確認 「喜び」の仕組み
「教え」を学び 「真理」に悟りを得て 心(人生)に生かせる人は皆
相手の気持ちを受け止め 正しい関わりを深めてゆける
「教え」のある家庭に 夫婦の運命は重なり
互いの実体を 「真理」に生きて高めることに 気持ちが向かう
二人の会話も深まり 共鳴 共感し合う人生が始まってゆく
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』19ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
「教え」を学び 「真理」に悟りを得て
心(人生)に生かせる人は皆
相手の気持ちを受け止め
正しい関わりを深めてゆける
「教え」のある家庭に
夫婦の運命は重なり
互いの実体を
「真理」に生きて高めることに
気持ちが向かう
二人の会話も深まり
共鳴 共感し合う人生が
始まってゆく
『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』19ページ(中略あり)