高校を卒業して30年、有名陶磁器の工場で働いてきました。製造分野でマイスターとしての立場を頂き、部門も任され、やりがいいっぱいの毎日。ところが、会社がコロナ禍で経営困難になり、当分の間、あっせんされた企業への出向を命じられたのです。しかも、スーパーの鮮魚部門…。あまりに畑違いで、不安しかありませんでした。
いざ働き始めると、魚のパック詰めに、品出しに…と、とにかく手際の良さが求められ、「そこにいたら邪魔!」「ボーッとしないで!」などと容赦なく注意されます。「あんな言い方しなくたっていいのに…」責める心がムクムク出てきました。
「仕事」と「家庭」の関連性
のまれきった自分の心を、何とか元に戻さなければ…。神の教えにヒントがありました。心の安定に欠かせないのは、「家族と思いが通い合う家庭」。「仕事の悩み」と「家庭」。この二つ、関係ないようで、関係大ありだったのです。
私は、夫と娘の三人暮らしです。早速夫に打ち明けると、「大変やなあ。よく頑張っとるやん」と言ってくれ、心の詰まりが一気に流れました。さらに、「落ち着いてできるように、祈願してやっていこう!」と背中を押してもらい、がぜんやる気が湧いたのです。今年就職したばかりの娘まで、「お母さん、私と一緒に頑張ろう!」と言ってくれ、「母として恥じない自分でいなければ!」と、心が奮い立ちました。
見えなかったものが次々と…
長年「教える立場」でしたが、今は「教えていただく立場」。分かっていたようで悟りきれていなかったから、心がのまれていたのだと思います。初心に帰る機会を頂いた! 落ち込み、責めるばかりだった自分の心が、「明日へのワクワク感」でいっぱいに。その変化に驚きました。
例えば挨拶。これまでは挨拶する相手が固定されていましたが、今の職場は、大勢の人と擦れ違います。どなたにもハキハキと挨拶していくと、何と気持ちがいいことか! そして、「求められていることにしっかり応える」ことも意識しました。教わったことは一回でできるようにメモに書き留め、復習するうちに、だんだん次にやるべきことが見えてきたのです。
それだけではありません。「忙しいときにばかり声を掛けてしまって、配慮がなかったな」と、反省点まで見えてきました。私は、これまで指導者として「思いを伝える」ことはしても、「相手の思いを感じ、受け止める」姿勢が欠けていたのです。
全てが好転して深まる感謝
今は、「一緒だと仕事がしやすい。助かるわあ」と言っていただき、ますますお役に立ちたいと意欲が膨らみます。娘とも、教えてもらう立場の者同士、共感したり、励まし合ったり、絆が深まっています。あまりにも出向のタイミングが絶妙で、不思議なくらいです。予期せぬ出来事も、教えがあれば、全てをプラスに変えていけると確信しています。
神示で確認 「喜び」の仕組み
神の教えを学び 家族 友人 縁者の思いを受け止め 奉仕する人であれ
この気持ちが出会いを深め 我が「存在」が生きてくるのである
人の言葉に負けることなく ただ誠実に世(社会)に奉仕する
「働く」 意欲あふれる人の「姿」と「心」が ここにある
『真実の光・神示 平成23年版』49ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
神の教えを学び
家族 友人 縁者の思いを受け止め
奉仕する人であれ
この気持ちが出会いを深め
我が「存在」が生きてくるのである
人の言葉に負けることなく
ただ誠実に世(社会)に奉仕する
「働く」
意欲あふれる人の「姿」と「心」が
ここにある
『真実の光・神示 平成23年版』49ページ(中略あり)