No. 585

謝らない妻が歩み寄る妻に
すぐそこにあった夫婦の和
(静岡県SY/60代女性/主婦)

25年続けた仕事をやめ、家庭に入りました。3人の子供も独立し、「ようやく悠々自適に暮らせる」と思ったのはつかの間で、実際は夫の言動にイライラする毎日。しかも、夫は、主語もなく話し始めるので、何が言いたいのか分かりません。聞き返せば怖い顔になり、私が話すと、「お前の言うことは分からない」と怒りだします。気付くと、けんかが絶えない日々でした。

「ごめんなさい」が言えない私

何とかしなければと教えを学び始めたある日、ふと「夫婦げんかの後に折れるのは、いつも夫だ」と気付きました。考えてみれば、私は、子供の頃から「ごめんなさい」が素直に言えませんでした。何と60年も、こんな生き方をしてきたのです。「絶対変わりたい。いや変えなければ!」と思い、毎日祈願しました。

しばらくして、夫と言い争いになりかけた時のこと。ハッとして「ごめんね。私の言い方が悪かった」と言えたのです。つき物でも落ちたかのように、心がスーっと流れていきました。「生き方を変える」一歩が踏み出せた瞬間でした。

「自分から歩み寄る」のが秘訣

「この調子で頑張ろう!」と気分を高めて教えを学んでいくと、またまた気付きがありました。家庭での役割です。妻の役目は、夫の心に「寄り添う」こと。でも、私は「夫は私がいないと駄目な人。私が守らなきゃ!」と、まるで自分が一家の主のように振る舞っていました。「この家には、子供が4人いるんだよ!」こんな偉そうなことを言う妻だったのだから、夫がつっけんどんになるのも当然です。「ねえ、お父さん」と優しく話し掛けると、夫も「うん、うん」と穏やかに聞いてくれます。ちょっと心の向け方を変えるだけで、夫までこんなに変わるものかとびっくりです。

夫の本音に触れて感激

口を開けば「言い合い」だった私たちですが、「話し合い」や「歩み寄り」ができるようになってきました。そして先日、夫の思わぬ本音を聞きました。ひょんな会話から、「俺、お前と別れるって考えられない。一生面倒見る」と言ってくれたのです。夫は、思ったことをあまり言葉で表現しない人なので、なおさらうれしくて、ウルウルしてしまいました。

翌日、新婚の頃を思い出しながら、夫にお弁当を作りました。「きょうもお仕事頑張って」「いきなりどうしたんだ? ありがとう」夫も照れくさそうでした。最近は、教会からのメルマガと配信授業を見るのが、「夫婦二人の日課」です。お互いに気持ちのよい会話を、ずっと続けたいです。

夫より

妻と一緒に受けた教務相談で、夫婦の気持ちの重なりが、心の安定や仕事への意欲につながることを知りました。

それまで夫婦げんかの絶えない毎日でしたが、妻と二人で再出発。私が心掛けたのは、妻の話を最後まで聞くこと。妻も穏やかな口調で話してくれるようになり、会話が楽しくなりました。

学ぶ中で、仕事に対して、「俺しかできない」と、おごる心があったことにも気付きました。「仕事は人が与えてくれるもの」と感謝の心が持てると、不思議と失敗が減って、信頼を得られたのです。

今回の出来事を通し、「仕合せの基は和のある家庭」を痛感しました。娘からの「お父さん、優しくなったね」の言葉もうれしかったです。家族の笑顔をもっと引き出していけるように…。今、あらためて人生のスタートラインに立った思いです。

神示で確認 「喜び」の仕組み

──仕合せの基は 和のある家庭──
 この一言「真理」心に留めて 人生歩む二人であれ
 出会いに感謝し 思いを深めるほどに 「生きる」喜びが広がってゆく
 支え 補う気持ちを忘れてはいけない
和心が二人の出会いをますます深め 「仕合せ」の輪が広がってゆく

『真実の光・神示 平成23年版』115ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

──仕合せの基は 和のある家庭──
 この一言「真理」心に留めて
    人生歩む二人であれ
 出会いに感謝し 思いを深めるほどに
    「生きる」喜びが広がってゆく
 支え 補う気持ちを忘れてはいけない
和心が二人の出会いをますます深め
    「仕合せ」の輪が広がってゆく

『真実の光・神示 平成23年版』115ページ(中略あり)