No. 589

「私なんか」じゃなかった
きょうも笑顔と奉仕の心で
(福井県NY/20代女性/施設職員)

今、仕事が楽しくて仕方ありません。「本当の自信」が持てたからだと思います。

「仕事」って何だろう…?

高校卒業後、医療ケアが必要な子供を支援する施設に就職しました。「子供と関わるのが私の仕事」と思っていたのに、頼まれるのは、掃除やおむつ交換の準備ばかり。雑用みたいで、どうしても「仕事」とは思えませんでした。おまけに、私の後から就職した人は、みんな専門学校を出て、看護師などの資格を持っています。周りの人は、一日一日できることが増えていくのに、私はそのまま…。「自分なんか、いてもいなくても同じ」自信もやる気もなくし、「辞めたい」と思うようになりました。

転機となったのは、母との会話でした。「あなたは、あなたでいいんや。求められたことを、精いっぱいやってごらん。それが、神の言われる『奉仕』だよ」と言ってくれました。ちょっとした掃除も、「雑用だから誰がやっても一緒」ではなく、私に任せてもらった「大切な仕事」。私には、一つ一つに精いっぱい取り組むという、奉仕の心が欠けていたのです。そこに気付いた時から、気持ちが変わり始めました。自分にできることもたくさん見えてきて、「これ、やっておきましょうか?」と確認しながら、進んで取り組む毎日でした。

分かった! 私なりの役立ち方

子供と関わる仕事も少しずつ任せてもらえるようになり、今は7人の子供の担当です。寝たきりの子でも楽しめる活動を考え、一緒に過ごします。

うれしいのか、悲しいのか、怒っているのか…。その子、その子の意思を読み取ることは、正直難しいです。でも、「どんな気持ちなのかな」と思いながら関わっていくと、不思議と分かるのです。

ある子は呼吸器を着けていますが、時々自発呼吸ができます。いろいろ話し掛けているうちに、私が言ったタイミングに合わせて、自発呼吸をしてくれると気付いたのです。「この子なりのお返事なんだ!」と思うと、うれしくて胸がいっぱいになりました。言葉が話せなくても、心は確実に通い合うことを、強く実感しています。他にも、会うたびに「大好き!」と言ってくれる子もいて、私に心を開いて、楽しそうに過ごしてくれることがうれしいです。

自分にできることを精いっぱい

先日、上司から、「『周りをよく見て、考えながら行動していてすごいね』と、リーダー会議で話題になっているよ」と言っていただきました。「高卒だし、資格もないから」と自信をなくしていた昔の私は、もういません。自分から人に関わり、思いに応えようとする気持ち。これがあれば、周りからも頼ってもらえて、自信が得られることに気付けたからです。これからも、子供たちのために精いっぱい頑張りたいです。

神示で確認 「喜び」の仕組み

自分らしさ――
    「教え」に生きて 「運命」が導く人生を歩む人にのみ表現できる自信の姿
 一つ一つの出会いを楽しみ 奉仕心が引き出す生きがいに 自分の存在が生きる

『真実の光・神示 平成30年版』109ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

自分らしさ――
  「教え」に生きて
    「運命」が導く人生を
      歩む人にのみ表現できる
        自信の姿
 一つ一つの出会いを楽しみ
    奉仕心が引き出す生きがいに
      自分の存在が生きる

『真実の光・神示 平成30年版』109ページ