ボイラー技士として、温泉宿泊施設で、主に浴場の保守管理をしています。作業中は多くのお客さまと擦れ違いますが、無関心でした。「自分はやるべき仕事はしとる。見知らぬ客に挨拶する必要なんかない」と思っていたのです。
転機となった出来事
ある日のことです。常連の方が、目が合った拍子に、ひょいと手を挙げて挨拶してくれ、私もつられて挙げ返してしまいました。その瞬間、何とも言えない心地よさが、私の中に広がったのです。いつも勉強会で「仕事は奉仕心。人の心を大切に…」と学んでいましたが、こういうことかとストンと入ってきました。「自分の作業だけ精いっぱいやれば、それでいい」わけではなかったのです。
私の仕事は、お客さまがいて、雇ってくださる会社があって、初めてさせていただけるもの。私にとっての宿泊客が、「勝手に泊まりに来ている人」から、「わざわざ来てくださった方」に変わっていきました。「いらっしゃい」「どちらからですか?」そんな言葉が出るようになったのです。
人と心が通い合う喜びが
曲がったことが大嫌いな私は、以前は、たとえ相手がお客でも、間違ったことをしていれば「やめてください」と一喝。お客さままで怒りだし、支配人に仲裁してもらうこともありました。今も、言うべきことは言うスタンスは変わりませんが、物腰が柔らかくなったと思います。トラブルはなくなり、支配人には「言いにくいことも言ってくれて、ありがたい存在です」と言われ、自分でも驚いています。
先日、厨房の配線に関わる仕事を依頼されました。専門外なので、断ることもできたのですが、「私に声を掛けてくれた」ことがありがたく、つてを頼ってその分野の職人を手配し、自分は板長と職人のつなぎ役に努めたのです。板長には「先生」と呼ばれるほど感謝され、うれしくなりました。仕事は「人とのつながり」の中でこそ頂ける。ギブアンドテイクにとどまらない、「お互いに」喜びをもらえるものだと思います。
ますます自分にできることを
このたび、親会社が変わり、再雇用となりました。それだけでもありがたいのに、「チーフとしてまとめてほしい」と声を掛けていただきました。
妻にも、「父ちゃん変わったね。人当たりが全然違う」と言われます。共に教えを学び、時に愚痴を受け止めてくれた妻には、本当に感謝しています。
人に関心がなく、ぶつかることが当たり前だった過去の自分。神の教えのおかげで、「歩み寄る」ことができるようになりました。人生、今が一番楽しいです。
神示で確認 「喜び」の仕組み
教えを学び 我が「心」に生かすべし
自然と「生きる」意欲が引き出され 多くの人の協力 協賛を得られる人と成っている
「運命」の力を知って 「運命」に導かれた心の動きが取れたとき
生きがいあふれた「人生」が歩めるのである
真の「仕事の姿」を知って 世に奉仕する我を神に願えよ
『真実の光・神示 平成26年版』105ページ
神示で確認 「喜び」の仕組み
教えを学び 我が「心」に生かすべし
自然と「生きる」意欲が引き出され
多くの人の協力
協賛を得られる人と成っている
「運命」の力を知って
「運命」に導かれた
心の動きが取れたとき
生きがいあふれた
「人生」が歩めるのである
真の「仕事の姿」を知って
世に奉仕する我を神に願えよ
『真実の光・神示 平成26年版』105ページ