陶芸家の夫と店を営み16年。コロナ禍で客足は途絶え、売り上げが激減。私にとって人生の支えだった「仕事」も「人との交流」も一気になくなり、心に押し寄せるのは不安ばかりでした。

こんな時だからできること

しかし、ずっと落ち込んでもいられません。「こんな時やからこそ、生き方ばつかみたか！」毎朝、夫と二人で配信授業を受講。「人生の支えは『運命』」この神示が、私の心をわしづかみにしました。

神から人に役立つ「運命」を頂いているのだから、コロナ禍でも絶対にできることはある。夫婦そろって、意欲が湧いてきました。夫は、新たな作品作りに励み、私は得意のパソコンを使って店のホームページを一新。「店には来られなくても、心が癒やされてほしか」「そうやなあ！　元気になってもらいたか」次々とアイデアがひらめきます。無口な夫の口からダジャレが出るほど、二人で楽しく取り組めたのです。

味わえた「人の役に立つ」喜び

「目だけ」でも陶器を楽しめるように…。写真撮影は、照明の角度にもこだわり、一つ一つの作品に、プチコメントを添えました。そのうちに、ホームページを見た常連の方から、「まるでお店に行ったかのようです」「明るい雰囲気が伝わってきて、私の心まで楽しくなれました」などと、感想を頂くようになったのです。

さらにうれしいことに、「ホームページを見て、欲しくなりました！」と、オンラインで購入してくださる方が増えています。あるお客さまからは、「届いた陶器をこんなふうに使っています。おいしさ倍増！」と、料理が盛り付けられた写真が届きました。夫が心を込めて作った物が、ちゃんと役に立っている…と思うと、充実感が込み上げます。人との縁がどんどん広がっているのも、うれしくてたまりません。市場に陶器を売りに行ったときには、「二人に会うと、元気ばもらえる」と声を掛けていただき、それもありがたく思います。

力を生かし合って楽しい毎日が

「コロナが私の支えを奪った」と思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。気が付けば、「仕事」も「人との交流」も楽しんでいる私がいるからです。人生の支えは「運命」。そう神が教えてくださった理由が分かりました。夫と二人、しっかり前に進んでいます。