No. 554

ヒンヤリ家庭をホカホカに
冷たいのは夫ではなかった
(京都府KT/70代女性/主婦)

我が家は、何十年もヒンヤリ家庭でした。亡き義母はいつも夫の味方。私は、その不満を夫にぶつけ、仕事に没頭。そのうち夫は、飲み歩くようになりました。私は「離婚したい」と、思い続けていたのです。

病を機に込み上げた感謝の思い

転機となったのは2年前。私に大きな変化があったのです。食事をしたことも、物をしまった場所も全く分からなくなり、身近な物を投げ付けるまでに…。認知症を疑った夫が病院に連れて行ってくれ、脳腫瘍の再発が判明。記憶をつかさどる所に10センチもの腫瘍ができていました。

その時の記憶はありませんが、夫が見舞いに来てくれたことだけは覚えています。初めて、夫の温かさに感謝が込み上げた私。冷たかったのは、自分の方でした。ヒンヤリ家庭をホカホカ家庭にしたくて、夫に「これからは感謝の言葉、優しい言葉をたくさん言うからね」と誓い、二人で病と闘ったのです。

言葉に思いを詰め込んで

神の教えにたくさんヒントがありました。まずは挨拶から。こんな簡単なことが、それまでできていなかったのです。「行ってらっしゃい。気を付けて」勇気を振り絞って、言いました。ただ言葉に出すのではなく、そこにありったけの思いを込めて…。夫は照れくさそうでした。

そのうち、パタリと飲みに行かなくなりました。私が久しぶりに車を運転する時には、「気を付けてな」と声を掛けてくれ、思わず耳を疑ったほど。いつも仲間と行っていたゴルフも、「二人で行こう」と誘ってくれます。一緒に過ごす時間が仕合せです。

人生を終える前に気付けた幸運

先日、神の館で紫光輪(結婚50年の儀式)を受けました。背中が曲がった夫の隣で、共に歩んだ年月をあらためて思い返し、涙が止まりませんでした。同時に、夫を生み、育ててくれた、亡き義母への感謝もあふれ、「これからも夫に尽くしていきます」と誓ったのです。

「この頃、変わってきたな」と夫。娘たちも、「お父さんとお母さんの子供でよかった」と言ってくれました。やっとホカホカ家族になれたかなと感じます。

気が付くと今、あの恐ろしい病は、何と寛解しています。もし、神を知り得ていなければ、私は自分の過ちに気付けないまま、人生を終えてしまうところでした。限りある命。「一日でも長く一緒にいられるように」私の本心です。

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を学び 「真理」に悟りを得て 心(人生)に生かせる人は皆
    相手の気持ちを受け止め 正しい関わりを深めてゆける
 仕合せを共有し 会話の絶えない家庭の姿が ここにある
「教え」のある家庭に 夫婦の運命は重なり
    互いの実体を 「真理」に生きて高めることに 気持ちが向かう
 二人の会話も深まり 共鳴 共感し合う人生が始まってゆく

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』19ページ(中略あり)

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」を学び 「真理」に悟りを得て
  心(人生)に生かせる人は皆
    相手の気持ちを受け止め
      正しい関わりを
        深めてゆける
 仕合せを共有し
  会話の絶えない家庭の姿が
    ここにある
「教え」のある家庭に
  夫婦の運命は重なり
   互いの実体を
    「真理」に生きて高めることに
      気持ちが向かう
 二人の会話も深まり
    共鳴 共感し合う人生が
      始まってゆく

『真実の光・神示 平成31年・令和元年版』19ページ(中略あり)