今年の1月に、母が終焉を迎えました。家族に囲まれた、穏やかな旅立ちでした。
一丸となれないのは何で?
母は、自閉症と発達障害のある弟と、父の三人で暮らしていました。一年ほど前に、母が在宅看護となったときは、私も、娘として精いっぱい支えるつもりでした。ところが、弟が私を実家に入れてくれないのです。弟なりに、母を守ろうとしていたのでしょう。「姉ちゃんはうちの人じゃない。入ってくるな」と大声で叫びます。このかんしゃくは、我が家の長年の悩みの種でもありました。
共に関わることが大切
何度も偉光会館で学び、気が付きました。結婚した私が、まず目を向けなければならないのは、実家ではなく、夫と築いている家庭。実家のことだからと夫に遠慮するのではなく、「夫と一緒に関わる」ことが大切だったのです。
夫に打ち明けると、「自分にとっても、弟は大切な家族。力になるよ」と言ってくれたのです。その存在が、これまで以上に大きく、ありがたく感じました。
それ以来、かんしゃくを起こしたときは、夫が「大丈夫だよ」「落ち着こう」と語り掛けてくれるように。すると、弟も、不思議と「お兄さん分かった」と、穏やかになるのです。
思えば、私は、心のどこかに「弟は困ったものだ」という感覚がありました。それを、本人は敏感に感じ取っていたのだと思います。早速、私も、夫をお手本に実践! 弟の強いこだわりも、「こうしたいんだな」「こう思っていたんだな」と、受け止められるようになっていったのです。
私たちのやりとりに、母は安心したのか、毎日楽しそうでした。そして、その姿を見届けるのを待っていたかのように、旅立ったのです。
母の葬儀は、玉納奉寿(教会葬儀)で行いました。父が「お見合いの時の顔だ」と言うほど、若々しい笑顔で、弟も「ありがたいねえ。お母さんよかったね」と安堵したようでした。
教えで家族が一つに
今、弟はかんしゃくを全く起こさなくなりました。それどころか、「姉ちゃんも大変だろうから…」と、私を気遣ってくれるのです。
先日のことです。弟からのサプライズがありました。「家族にメッセージを打つ」というパソコン教室の課題で、何と私への感謝をしたためて、プレゼントしてくれたのです。短い言葉の中にも、弟の優しさが伝わってきて、涙があふれました。
私たち家族に見違えるほど笑顔が増え、きっと、母の魂も喜んでいると思います。想像もできなかった変化に、家族で心を重ねる大切さを実感しています。
神示で確認 「喜び」の仕組み
「教え」が家族の心をつなぎ 会話のある家庭へと導いてゆく
「教え」に生きる家庭には 夫婦の会話 心(思い)の交流がある
自然と家族の気持ちもゆったり流れ
互いに声を掛け合い 「運命」の力に導かれて「生きる」人が育まれてゆく
『真実の光・神示 平成29年版』30ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
「教え」が家族の心をつなぎ
会話のある家庭へと導いてゆく
「教え」に生きる家庭には
夫婦の会話
心(思い)の交流がある
自然と家族の気持ちもゆったり流れ
互いに声を掛け合い
「運命」の力に導かれて
「生きる」人が育まれてゆく
『真実の光・神示 平成29年版』30ページ(中略あり)