昔の夫は「真面目で冗談も言わない人」。神に出会って、「ユーモアいっぱいの人」に変わりました。その夫が、4月に亡くなりました。95歳まで、あと5日でした。
病でもいつもと変わらぬ夫
2月、夫が「白血病の一歩手前」と診断され、余命まで告げられました。「やっぱり家が一番よか」と口癖のように言っていた夫。私自身も94歳ですが、夫の思いに応えたいと、自宅での看護を決めたのです。
食は入らず、水も一口、二口と湿らせる程度。それでも、夫は愚痴一つ言わず、ユーモアいっぱいでした。看護師が「大丈夫?」と聞けば「中丈夫」。体を拭いてもらい、良い心持ちになると、「こんころもちのヨーロッパ」と言って笑わせます。調子が良いと、最後に「さのよいよい!」が出て、みんなで拍手して喜んだものです。感謝も忘れず、いつも「ありがと」「迷惑掛けるね」と、手を合わせていました。
神に守られていることを実感
「痛みや苦しみはない」と言っていたものの、体はつらかったはずです。せきが止まらない夫の背中をさすりながら、涙があふれました。苦しい心をどれほど神に語ったか…。何時間かたって、せきがすっと止まり、すやすや眠り始めました。
目覚めた夫が言った言葉を、今も忘れられません。「苦しいときに、おまえの顔を見たら安心した。助かると思った」。また涙が込み上げました。私の方が、夫の明るさに助けられているのに…。神が、私と夫の心を守ってくださっていること。そして、神を心から信じれば、必ず奇跡に気付き、喜びが頂けると痛感したのです。
感謝で迎えた最期の時
子供や孫、ひ孫にも支えられました。毎晩、誰かしら泊まってくれ、にぎやかで夫もうれしそうでした。ある時、「私一人になると寂しいから、ずっと長生きして」と言うと、「隣に次男家族がおろうが」との返事。「自分が先に逝っても安心」そんなふうに思っていたのかもしれません。
別れの日、夫は家族が見守る中で、眠るように旅立ちました。主治医に「こんなに苦しまない人はいませんよ」と言われたほどで、まさに穏やかな最期でした。
生前、夫に「長生きできたのは、おまえのおかげ」と言われたことがあります。最後の最後まで明るく生き抜いた人生…。きっと、夫の魂は満足していると思います。私も、家族に支えられながら、一生懸命看病でき、毎日が仕合せでいっぱいでした。「見送る方も、見送られる方も悔いを残さない」という大きな奇跡を神から頂けたことに、感謝しかありません。
神示で確認 「喜び」の仕組み
――人は誰も 「真の仕合せ」味わうために この世に生まれる――
「人生」――神の手の中 心預けて生きるなら 楽しく日々生きられる
心は明るく輝いて 多くの出会いを引き寄せる
生きがい 喜び多い一生が 歩めるのである
『真実の光・神示 平成17年版』149ページ(中略あり)
神示で確認 「喜び」の仕組み
――人は誰も
「真の仕合せ」味わうために
この世に生まれる――
「人生」――
神の手の中 心預けて生きるなら
楽しく日々生きられる
心は明るく輝いて
多くの出会いを引き寄せる
生きがい 喜び多い一生が
歩めるのである
『真実の光・神示 平成17年版』149ページ(中略あり)