No. 540

「私が何をしたというの?」
息子との断絶で得たもの
(熊本県AK/60代女性/看護師)

中学教師をしていた20代の息子が、高校の英語教師を目指して、海外留学をすることに。仕事も退職し、出発目前だった矢先、コロナ禍で突然その道が閉ざされたのです。

息子は部屋にこもるようになりました。そのうちに、なぜか私とひと言も口を利かなくなったのです。私が家にいると食事も取らないので、用もないのに公園に出掛けたりして、時間をつぶす日々でした。夫が息子に理由を聞くと、「お母さんがいじめる」と。「何で? 私が何をしたというの?」切なくて涙があふれました。

あれも、これも間違っていた…

神の教えで見えた、これまでの家族との向き合い方。自分では、一生懸命息子と関わっているつもりでしたが、完全に子供扱いしていました。気付かないうちに、息子の自尊心を傷つけていたのだと思います。一方、夫とは、お互いに仕事が多忙で、会話が少なかったのです。

「子供に“夫婦で”関わること」と教わり、とにかく夫と話しました。「そんなに考えてくれていたの?」の連続でした。さらに、夫は息子に「体大丈夫か?」などと声を掛け、会話の内容を私に伝えてくれました。それを聞くだけでどれほど安心できたか…。私も、息子への挨拶だけは、反応がなくても、毎日欠かさず続けました。

ついに訪れた雪解けの時

一年近くたった頃、息子は夫に「教員の臨時採用に申し込む」と言ったそうです。自分なりのけじめだったのでしょう。そして、面接の日の朝、スーツ姿で台所に来てこう言いました。「お母さん、おにぎり作って」。もうびっくりして、天にも昇る思いで「はーい!」と言って一生懸命作りました。愛情たっぷりのおにぎりを、息子は私の目を見て「ありがとう」と受け取ってくれました。あまりのうれしさに、夫にすぐ報告。夫もそれは喜んでいました。

無事に採用も決まり、今、息子は一人暮らしをしています。家電など、必要な物があると言うので、親バカで買って送ってやりました。息子からの「ありがとう」にまた小躍りして、夫と一緒に喜びました。

コロナ禍が原因ではなかった!

「コロナ禍のせいで息子の人生設計が変わった」と思っていた一年前。原因はコロナ禍ではなく、私自身の関わり方にあった…と今ならよく分かります。もし、神の教えがなければ、息子とのつながりは断絶していたに違いありません。神は、こんなにも大きな奇跡を下さいました。

とはいえ、まだまだスタートラインに立ったばかりの我が家です。家族そろって仕合せな人生を歩むべく、神の教えを感謝と素直な心で吸収していきたいと思います。

神示で確認 「喜び」の仕組み

夫婦で「教え」を学び 「真理」のある家庭をつくる努力を 夫婦二人で実践
 自然と 親 子の触れ合い 会話が増えて
    我が子の人生は 運命が導く心の動きを取り始める
 夫婦の会話 心の重なりも 増えてゆく
家庭は 運命の力に包まれて 夢を持って「生きる」気持ちが芽吹くもの(環境)
 家庭の姿(状況)は安定し 愛ある心が家族の気持ちを包み込む

『真実の光・神示 令和2年版』44ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

夫婦で「教え」を学び
  「真理」のある家庭をつくる努力を
    夫婦二人で実践
 自然と 親 子の触れ合い
  会話が増えて
    我が子の人生は
      運命が導く心の動きを
        取り始める
 夫婦の会話 心の重なりも
    増えてゆく
家庭は 運命の力に包まれて
  夢を持って「生きる」気持ちが
    芽吹くもの(環境)
 家庭の姿(状況)は安定し
  愛ある心が家族の気持ちを包み込む

『真実の光・神示 令和2年版』44ページ