No. 44

闘病中も心元気に料理を

(香川県KA/60代女性/主婦)

2年前にすい臓がんと診断され、化学療法が始まりました。抗がん剤を打つと、数日は思ったように体が動かず、つらい状態が続きます。それでも体調が戻ってきた時を見計らって、できる限り教会へ神の教えを学びに通いました。

学びを重ねる中で、だんだんと自分の心に変化が出てきました。家族のありがたさを実感し、自分にできることで喜んでもらいたい気持ちが強くなったのです。

例えば、料理。「家族に笑顔になってほしい」という心でいると、とても気持ちよく料理ができます。抗がん剤の影響で味が分からないときは、娘に味付けを確認してもらうことも。

夫が遠慮なく「あまりおいしくないな…」と言ってきたときに、「よし! 次はおいしく作ろう」と思っている自分に気付き、驚きました。以前ならカチンときていたと思います。心がゆったりしているので、家族で囲む食卓がより一層楽しくなりました。

闘病中でありながら、自分でも信じられないくらい元気な心で過ごせていることに感謝しています。これからも、家族と共に毎日を大事に過ごしていきます。