No. 512

真っ暗闇からの脱出
神の教えが心を照らす光
(千葉県YK/50代男性/会社員)

全国の統括役に抜擢され、やりがいを持って働いてきた矢先の異動。これまでと畑違いの仕事を、突然任されたのです。分からないことを年下の人に聞くなど、プライドが許しません。心は落ち込む一方で、そのうち出勤もできなくなりました。医師からはひと言、「うつ病です」。ガーン!と、真っ暗なトンネルの中に入り込んだ気持ちになりました。

暗闇の先の光が見えて…

ペシャンコになった私を、妻と娘が「神の館に行こう」と誘ってくれました。教務相談で、和のある家庭」があってこそ、健康や仕事にも恵まれるという仕組みを教わり、はっとしました。私は、それまで「家族を守る=仕事を頑張ること」と思っていたからです。ですから、一に仕事、二にも仕事で、自分のことを「良い夫」「良い父」だと思い込んでいました。

振り返れば、どんなに遅く帰宅しても、妻と娘は「お帰りなさい! 疲れたでしょう」と、優しく迎えてくれていました。でも、私はそれを普通のこととしか思っていなかったのです。長年、精力的に働けたのも、家族の「心の支え」があったから…。神の教えが暗闇の先の光に見えました。

家族といろんなことを語り合いました。特に妻とは、恋愛中だってこんなに話したことはなかったというくらいに…。照れくさくて言えなかった「家族が大切」という思いや、心からの「ありがとう」も、折々に伝えました。妻や娘のうれしそうな顔に、「家族を守るってこういうことか」とつかめた気がします。心がゆったりして、体も次第に元気を取り戻していくのを感じました。

「役に立ちたい」意欲が湧き

その頃、会社から「年明けから来られますか?」と声を掛けていただきました。ちょうど全員が集まって新年の挨拶をする…、そのタイミングに合わせて出勤できるように、取り計らってくださったのです。愛を感じて、胸がいっぱいになりました。

一年ぶりに出社すると、皆さんから「元気になってよかった」「待ってました」と、次々に話し掛けられ、目頭が熱くなりました。これまで「教わることは恥」というプライドが邪魔をして、全く見えていなかった「人の温かさ」が、しっかりと心に映る私になっていたのです。

「みんなの役に立ちたい」この思いがベースにある今は、心が揺れることがありません。相手が年下でも、教えていただくのだから、目上と思って接しています。「仕事ができる」喜びで心が満たされる毎日。トンネルの先に、こんなにまぶしい光景が待っているとは、思いもしませんでした。

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」で心(気持ち)重なる家庭を 家族でつくる
 「和のある家庭」に人の心は安定し 家族の会話を通し 実体を互いに修正してゆく
 自然と 運命の力が引き出され 奉仕に「生きる」心が芽吹く

『真実の光・神示 令和2年版』76ページ

神示で確認 「喜び」の仕組み

「教え」で心(気持ち)重なる家庭を
    家族でつくる
 「和のある家庭」に人の心は安定し
    家族の会話を通し
      実体を互いに修正してゆく
 自然と 運命の力が引き出され
    奉仕に「生きる」心が芽吹く

『真実の光・神示 令和2年版』76ページ