結婚以来、「家庭のことは、妻である自分の仕事」と一人で抱え込んでいました。「夫は家庭を顧みない人」と思い込み、心を打ち明けられなかったのです。
自分の見方を変えると…
会話はないに等しかった私たち。それだけならまだしも、最近、近くに住んでいる息子夫婦まで、ぎくしゃくし始めたのです。「息子も夫と同じで、言い出したら聞かない性格だから…」そう思うほど心は重くなるばかり…。そんな時、神の教えを学んでいて、目に飛び込んできた神示がありました。
「物、事は、存在ではなく、心に映る感情が乗って見えるもの(現実)」「頑固者」というフィルターを通してしか、夫や息子を見ていなかった自分に気付いたのです。特に夫に対しては、長年「何でこんなに頑固なの?」という思いが拭えず、挨拶や返事をするにも、嫌悪感があった私でした。
「頑固者のフィルターを外そう」「せめて気持ちよく返事ができるように」と、神に願いながら向き合う毎日。少しずつ先入観が薄らぎ、くすぶっていた思いが消えていきました。明るい心で触れることが増えると、夫の言葉も優しく変わっていったのです。
息子の無茶に、教えを実践
そんなある日、お嫁さんから、「隣の県へ家族旅行を計画中、夫が『自分だけ自転車で帰る』と無茶を言って、止めても聞かない」と聞きました。「またか…」と思いつつ、すぐに「先入観で見ないように」と神に願いました。
神が教えてくださる妻の役割は、家族の心をつなぐこと。しかし、息子の幼い頃から、夫に育児の相談をしたり、親子の気持ちが通い合う会話を心掛けたりしてはいませんでした。息子が独立してからはなおさら、何かあっても夫に伝えることをためらい、心をつなぐこととは程遠い状態だったのです。でも、夫婦の関わりが好転したおかげで、「まず夫に相談してみよう」と素直に思えました。
夫は「分かった。俺から話してみるよ」と、私の不安な思いを受けて、息子に連絡してくれたのです。「最近どうだ? 元気にしているか?」と温かく声を掛けながら、「みんな心配しているぞ。無理しない方がいいんじゃないか?」とやんわり話す夫。その言葉に、息子も納得し、思いとどまってくれました。
「先入観を捨てて、夫を頼ることが大切」と、心底思えた出来事でした。それ以来、夫への「ありがとう」の言葉が増えるとともに、夫婦の愛情が深まっています。夫婦そろってもっと仕合せになれるように、しっかり神の教えを学んでいきます。