No. 420

上司への不満が解消
調和の心で職場が明るく
(山形県MS/50代女性/契約社員)

運送会社に勤務し、約30年になります。毎年、繁忙期は、さくらんぼなどの出荷に追われ、きついながらも、仲間と共に頑張ってきました。ですが、ことしは、ある年下の上司の言動で、同僚たちの不満が爆発。みんなが残業していても、帰りたい時に帰り、問題が起きれば人に責任を押し付ける上司の姿に、職場の雰囲気は悪くなる一方でした。

私は、体力以上に働いて持病が悪化。医師から入院を勧められるくらい、重い症状になりました。家族には心配を掛けたくなくて、必死に明るく振る舞っていたものの、高齢の母も弟家族も全てお見通し。「大丈夫? 無理していない?」と、結局、心配を掛けてしまいました。

「このままではいけない」と思い、教会の公式サイトや書籍を学んで、問題解決のために何が自分に必要なのか、見詰め直しました。

たまっていた不満を感情的に

ある日、部署の責任者である課長に、「あの人は上司なのに、みんなが残業中に帰って。どうして私たちばかり、働かなきゃいけないんですか!」と、感情的に言ってしまいました。課長は謝ってくれたのですが、その穏やかな姿に、「私は、何てことをしてしまったのだろう…」と思いました。神の教えにある、「調和」の心。これこそが自分に必要だったと気付いたのです。

上司を受け入れられない心を取り除き、前向きになれるように、神に願いました。仕事は、奉仕の心で、人のために役立つことと学んでいます。でも、自分の思いを抑え付けて、不満をためながらでは、本当に役立つことはできません。大切なのは我慢ではなく調和。「まず、部下の立場で、するべきことをしよう」と決めました。そして、課長だけではなく、当の上司にも、報告が必要な内容は、トラブルも含めて何でも伝えていったのです。

自ら関わり深まる縁

自分から話をしていくと、上司が「みんな、何も相談してくれない」と悩んでいたことを話してくれました。「あなたは何でも声を掛けてくれるから、うれしい」と信頼関係が深まっていき、今では、まるで姉のように慕ってくれています。

課長や同僚からは、「頼りにしているよ」「いてくれるだけで、その場が明るくなる」「一緒だと仕事が楽しいです」などと言ってもらい、職場の雰囲気も変わりました。私自身、体調も安定し、楽しく仕事に励む毎日です。

家族の支えの大きさも、実感しました。「心配を掛けたくない」という遠慮はなくなり、仕事のことも、体調のことも、一つ一つ話しています。家族に対しても、職場の皆さんに対しても、感謝心を忘れず、もっと愛ある言葉を掛けられる自分になりたいです。