No. 391

家の中で愛のある言葉を
背中を見せられる親に
(熊本県TY/40代女性/主婦)

息子と娘が高校と中学に進学した頃、家の中には、子供たちを叱る私の声ばかりが響いていました。野菜嫌いの娘に「何で食べないの!」、不登校の息子には「早く学校に行きなさい!」と、大声を上げていたのです。子供たちは、「うるさい!」と反発。家族で争う状況に、体調を崩した私は、仕事もできなくなってしまいました。

「親の会」での学びに衝撃が

そんな時、15歳から30歳の子供を持つ「親の会」に出席し、衝撃を受けました。

「子供に見られて恥じない、親の背中を見せることが大切」と学び、夫婦げんかが絶えない、恥ずかしい親の姿を見せてきたことに、ようやく気付いたのです。

夫婦の気持ちが重ならず、私は、何でも一人で抱え込み、夫に話さなかったことを反省。それからは、単身赴任をしている夫と、毎日テレビ電話で話しました。「ありがとう」「お疲れさま」「大好きよ」と、勇気を持って、愛を言葉に出しました。夫からも、「ありがとう」「無理するなよ」などと、優しい言葉が増えました。

温かく触れ合える家族に

夫との会話がほのぼのとしたものになると、子供たちの態度にも変化が表れました。挨拶すらなかった我が家も、「おはよう」「おやすみ」と声を掛けると、少しずつ返事が戻ってくるように。家の中から荒々しい言葉が消え、ゆったりした雰囲気になり、私の体調も良くなりました。

不登校だった息子が、今では県外の大学へ進学し、一人暮らしをしています。久しぶりに親子で焼き肉を食べに行った時には、笑って話して、楽しい時間を過ごせました。

家では娘と二人なので、「娘が好きなものを」と思って料理しています。最近は、「お母さんの料理はおいしいから」と、彼氏を家に連れてきて、三人で食事をすることも増えました。

息子から、「コロナ禍の時代に、大学に行かせていただいて、感謝しています」というLINEが届き、娘からは、「ずっと仲良しの親子でいようね」と手紙をもらいました。うれしさに胸がいっぱいになりました。

教えに生きる努力を重ねて

先日、夫が「正直、以前は家に帰ってくるのが嫌だった。でも今は、ほっとする」と、本音で言ってくれました。神が、「教えに生きる努力を重ねなさい」と言われるのを信じ、努力してよかったです。

神の教えを学び、実践することが楽しくて仕方ありません。これからも、教えに生きて、家族を思いやりで包める心を育んでいきます。