30歳の次男は重度の自閉症で、福祉施設に入所しています。息子の障害が分かったのは、2歳の時です。最初は「神と一緒に乗り越えていこう!」と前向きでした。
しかし、実際は、想像以上に壮絶な日々でした。物を投げる、大声を出す…。自傷行為もひどく、手が血で真っ赤だったこともありました。息子の行動はエスカレートし、高3の時に精神科に入院。その姿は見るに堪えず、「どうしてこの子は生まれてきたんだろう」と思ったこともありました。
心を立て直してくれたのは?
そんな時、私の心を照らしてくれたのが、神の教えでした。「誰もが、神から人に役立つ良さを与えられている」息子にも生まれてきた意味がある…。それだけで希望が湧きました。私は「障害」という姿、形にとらわれていたのです。
本来なら言葉一つで足りるのに、思いをうまく伝えられず、特異な行動を取って誤解されてしまう…。本音が伝わらない世界に生きる息子を思った時、行動の奥にある心を感じ取れる自分になろうと決めました。
家族の支えも大きかったです。夫は、いつも私の気持ちに寄り添ってくれ、どれほど励まされたか…。長男も弟を気に掛け、優しく接していました。家族のおかげで「一人じゃない」と前向きになれました。
息子の優しさに癒やされる日々
私の心が変わるほど、次男が心底いとおしい存在になっていきました。おやつを持って行くと、にこにこ迎えてくれる息子。廊下にちょこんと座って待っていることもあり、しぐさ一つが本当にかわいいです。
精神科の入退院を繰り返し、2年前に施設に入所して以来、次男はだいぶ落ち着いています。「息子に温かい思いを届けられるように…」と神に願い、会いに行く日々です。「いつもたーちゃんのこと思ってるよ」と伝えると、うれしそうな顔をします。物を投げたりして、私が悲しい顔をすると、「もうしません」と抱き付いてきます。ある時、「自分の思いをうまく言葉にできなくて、つらいよね」と言ったら、涙をぽろぽろ流していました。心はちゃんとつながっていることを確信しました。
帰り際には、姿が見えなくなるまでずっと手を振ってくれ、息子の優しさに、家族みんなが癒やされています。職員の方にもかわいがっていただき、息子には、「人を和ませる力」があると感じるのです。
本物の神と出会えた仕合せ
今、「つらい」という思いはありません。もともと顔に出やすいタイプの私が、何も意識せずとも、自然と笑っていられるのです。知人にも、「大変なことも多いだろうに、いつも笑顔だね」と言われます。理由は、本物の神と出会っているから。神示を読めば読むほど、心に明かりが広がって、「またやっていこう」とエネルギーが湧いてきます。「神と一緒だから、何があっても大丈夫」自信を持ってそう言えることが本当にありがたく、仕合せです。