No. 381

夫との会話を穏やかに
「ここまで変われる」驚き
(徳島県YH/60代女性/主婦)

長年、大切に飼ってきた猫を亡くし、悲しみに明け暮れる毎日…。うつ病と診断されるほど落ち込んでしまいました。

前向きさを取り戻したくて教会図書を読み直すと、「心と体の健康は、心安らぐ家庭があってこそ」という教えに、目が覚める思いでした。心が不安定なのは、関わりを避けてきた「夫婦関係」に原因があったと気付いたのです。

夫は、短気で、話をまともに聞かず、頭ごなしに言うので、私も夫に一つ言われたら、百くらい言葉を返す日々でした。そんな自分を反省し、生き方を変えようと決意しました。

ひと言に百倍返しをやめると…

まずは、食事で実践です。それまでは、時間が合わないからとバラバラでしたが、私が先に食べ終わっても、夫が食べる時は、横に座って会話をするように心掛けたのです。夫の話に反発しそうになっても、「相手の気持ちを受け止められるように」と神に願う中で、だんだんたわいのない話が弾むようになりました。

ある時、外出に誘うと、「一人で行ってこい」と断られてしまいました。以前なら、カッとなっていたでしょうが、この時は違ったのです。穏やかに受け止め、「お父さんに連れて行ってほしいの」と素直に言えたのです。夫も「お前がそう言うなら」と、一緒に出掛けるようになりました。

その後、神の館で、亡くなった愛猫を見送る愛称の儀に参列できました。夫婦で受けられたことがありがたく、悲しみが癒えて、心が流れていくのを感じたひとときでした。

取り戻した心と体の健康

今、夫婦の時間が心地よいです。困ったことが起きてもため込まず、何でも相談しています。夫も親身に考えてくれて、心強いです。いつしか夫は、不満を言うことも、感情をむき出しにすることもなくなりました。前は家にほとんどいなかったのに、居間でくつろいでいることが増えたのも不思議です。

さらに、うれしいことがありました。私の持病の糖尿病の数値が良くなり、長年続けていたインシュリン注射も打たなくてよくなったのです。「ここまで変われるんだ!」と、自分でも驚いています。

「猫のおかげで大切なことに気付けた」そう感じます。これからも夫婦で支え合い、明るい毎日を過ごしていきたいです。それが、一番の猫の供養になると思うので…。