子供が成人し、独立したのを機に、ずっと不仲だった夫と、話し合った末に離婚。一人で生計を立て始めました。
ところが、いざ働きに出ると、人間関係が難しく、頼れる人もなく、すっかり孤立してしまいました。いけないと分かっていても、連絡してはつい愚痴をこぼす毎日に子供たちから敬遠され始めたのです。
自分が変わると状況が好転
「孤独」という新たな苦しみに直面した私。「何かが違っている」そう思って、神の教えを一から学び直しました。繰り返し学ぶうちに、転職ばかり考えていた心が、「自分が変わらなければ、どこへ行っても同じことの繰り返し」「縁があって頂いた仕事だから、精いっぱいやってみよう」と変わったのです。
「父親がいない分、頑張って子供を自立させなくては」と思っていたのに、自分が子供を頼っていたことにも気付きました。「自立するのは私の方。親としてしっかり生きよう」と心に決め、つらい思いは全て神に語り、子供に愚痴を言うのはやめました。
「おはようございます」「お疲れさまです」職場の気難しく感じる人にも、まずは自分から明るく挨拶。自ら心を開いて関わっていかないと、人との縁はちっとも深まらないと思ったからです。そうしているうちに、温かい言葉を掛けてくれる人が、一人、二人と出てきました。人の心遣いがうれしく、「出会いっていいな。ありがたいな…」と心の底から感じます。「頑張ろう」と気持ちが強くなれて、仕事にも意欲的に取り組めています。
親として恥じない生き方を
何よりうれしかったのは、娘に「お母さん、明るくなったね」と言われたことでした。さらに、食事に誘ってくれたり、訪ねてきたり、いたわり合う親子関係が戻ったのです。あれほど私をうっとうしがっていたのが、うそのようです。
「孤独」を感じていた心が、家族をはじめ、人との触れ合いで、いつの間にか満たされているのを感じます。こんなに心が強くなれたのは、諦めないで神の館に通い続けて、教えを学んだ結果です。神と共に生きる気持ちを強く持って、これからも親として恥じない生き方をしようと決心しています。