No. 1438

同居して良かった!
家族の一員になれた私
(東京都RT/80代女性/主婦)

息子の転勤を機に同居して約10年。当初は、夫の入院先に通う日々で、家のことは息子夫婦に任せきりでした。その夫が亡くなると、私は家の中にぽつん。息子夫婦は仕事に、3人の孫は学校やバイトに忙しく、私一人だけ取り残された感じだったのです。 

不平、不満が取れたのは…

お嫁さんは、自分たちの洗濯はしても、他はやりっ放しで、全て私任せ。休日も、自分のことに時間を使って、家事は一切しません。いつしか心の中は、不平、不満でいっぱいに。この心を祈願しても、どうしても取れませんでした。 

「何に気付けばいいのだろう」と学ぶ中でしっくりきたのは、「息子たちなりに、自分たちで築いてきたペースがある」ということ。同居して苦労もあったのでは…。誰でも、やりたいことがあるもの…。自分もそうだったと思い出したら、「その気持ち分かる!」と納得できました。 

仕事前、慌ただしく準備するお嫁さん。「忙しいから大変ね」そう思いやれると、掃除や食器洗いをする私の気持ちが、今までと全く変わったのです。「できる人が、できるときにやればいいこと」「元気でいられるから、家族のためにやれる」重々しい心が流れて、スッキリ爽快な気分で家事ができました。 

染み付いた心に気付いて

さらに見えたのは、自分の心の姿。小さい頃から、忙しかった母を見て、自分の気持ちをのみ込んできたのです。染み付いたその心は、同居しても同じ。「みんな忙しいから」と何も言わず、話し掛けても、「これ以上言わない方が…」と勝手に会話をやめてしまう。そんな性格も見えて、もっと自分から関わろうと思いました。 

その矢先、お嫁さんが、「娘の受験、大丈夫かしら?」と聞いてきました。不安そうな気持ちを感じて、私の口から出たのは、「あんなに頑張ったんだから大丈夫よ!」の言葉。お嫁さんはすごく安心した様子で、これを機に、少しずつ会話が増えていったのです。無事合格した孫には、入学式で着るスーツを一緒に出掛けてプレゼント。「ありがとう」の言葉が染みて、祖母としての喜びを味わえたことに感謝です。 

ある日、外出先で、ふと心によぎりました。お嫁さんが働く売り場に行ってみよう! 顔を出すと、「お義母さん、来てくれたの!?」とビックリしながらも、うれしそう。私のことを、同僚に紹介までしてくれたのです。胸がいっぱいになりました。 

何でも言える自分に

今は、病院や駅までの送迎を気軽にお願いできるほどに。家族に何でも言えるようになっても、これは難しいかなと思っていたことも伝えてみました。「ここに一緒に行きたいのだけれど…」。私の不安をよそに、みんなが快諾してくれたのです。 

教えを学ぶと、いろいろつかめます。「こういうときは、こうすればいい」「こんなふうに自分を変える努力を…」一つ一つ積み重ねた成果は、すごく大きなものとなりました。家族の役に立てて、私も家族の一員になれたことが、心から仕合せに思えてなりません。同居して良かった! この喜びを、もっとみんなで味わっていきます。

神の教え 学んで 生きるなら
     自然と愛ある心で生きられる
日々心明るく 強く生きるには
  「感謝 感動心」を
        身に付けることが必要
出会いを 広く 大きな心でつなぐなら
  互いに心補い合って 楽しくなれる
仕合せ――
  真実の愛を身に付け 生きるなら
         人誰もが体験できる
心の喜び――
 縁ある人のために
  「生きている」我が身の実感を申す

『真実の光・神示 平成17年版』152ページ(中略あり)