No. 325

仕合せを運んだものは
感じ方の変化でした
(青森県KS/70代女性/主婦)

広い心で受け止められる自分に

自分が変わったと気付いたのは、ここ数年のことです。教えをコツコツと学び続け、生かす努力を積み重ねる中で、少しずつ視野が広がって、受け止め方が変わってきたのだと思います。

私は、物や形へのこだわりが強い上、とてもきつい性分でした。性格が似ている息子とは、何かあると互いに譲らず、すぐに言い合いになっていました。せっかくの食事も、「そんなこと、後にして。ご飯が先!」などと上から目線で言うことがあったのです。

それが、物事にだんだん広い心で向き合えるようになると、「冷めないうちに食べようよ」と、自然に柔らかい言い方へと変わっていきました。以前は、近所の子供が遊ぶ声にもイライラしていましたが、今は気になりません。そうなれたことが、とても仕合せです。

強い言葉から温かい言葉へ

優しい言葉を掛けることが増えるにつれて、目に見えて息子の態度も変わってきました。

私が軽い熱中症になった時も、とても心配して、温かい言葉を掛けてくれました。しかも、それ以来、帰宅すると、「きょうは冷房入れたか?」と、いつも気遣ってくれます。節約のために入れていないと言うと、「冬だって暖房使うんだから、遠慮しないで冷房を使え」と言ってくれるのです。その言葉に、思わず心が温かくなりました。優しい息子の存在がうれしくて、心から感謝しています。

変われた自分にご褒美が

自分が変わることで、得られたものは大きいです。周りに温かい心で触れられるようになると、人間関係が円満になりました。

教会図書に、心穏やかに過ごせることが仕合せとありました。今、それがよく分かります。心穏やかな毎日は、思ってもみなかったほど仕合せです。