現在、夫は単身赴任中です。隣県にいながら、帰省するのはお正月のみ。日頃も、何かあったときだけメールし合って終わり。そんな生活がもう6年…。心の片隅には、「離婚」もよぎっていたのです。
次々に見えてきた反省点
神の教えで家庭の大切さを学んでも、「うちは無理」「夫婦の形は人それぞれだから…」と諦めモード。それでも、「このままで本当にいいの?」と思って教務相談へ。そこで問われた職員の言葉にハッとしました。「ご主人は、帰ってきても家に居場所がないのでは…」。
もちろん、離れて暮らす寂しさはありました。でも、本当は一人の方が楽。たまに帰ってくると、生活のリズムは狂うし、一方的な夫の話を聞くのも面倒。夫も何かを感じるらしく、「早めに帰るね。負担を掛けると悪いから」。その言葉に、正直ちょっとほっとしていたのです。そもそも私は、「自分の方が年上だから」と、何かにつけて上から目線。「私がしっかり支えなくちゃ」と必死なあまり、夫の立場を思い、気持ちをくみ取る余裕はありませんでした。
「変わりたい」。本気で思い、神に祈願していると、自分の心の奥底が見えてきました。優秀な姉と比べられ、自信が持てなかった人生。神の教えを学ぶうちに、親の思いが感じられ、過去のトラウマは乗り越えたつもりでした。しかし、拭い切れていなかった「私なんか」という心。無意識に、「夫をリードすることで、私にも家庭での役割ができる」と思い込んでいたのです。
大きく変化した夫への関わり方
あらためて気付けた自分の弱点。怖いけれど、それを受け止めたら…。「私だって、自分を好きになっていい。人から愛されていい存在なんだ」という心に。同時に、「もっと夫を大事にしたい」と、驚くほど素直な愛情が芽生えました。
そうして迎えた今年のお正月は、本心から「会いたい」気持ちでいっぱいでした。夫は、いつもどおり一方的に話します。でも、私の受け止め方が違うのです。「そうだったんだ」「それでそれで?」こんなに興味を持って、夫の話を聞いたことはなかったかもしれません。「私の話も聞いて」と伝えると、当たり前のように「ああ、そうだね」と聞いてくれました。初めての、心が通じ合えた感覚。夫婦の会話がこれほど楽しいなんて…。「もう少しいた方がいい?」と言う夫に、素直に「うん」。「いないと寂しい?」「うん」。これまでにないやりとりができました。
心が通い合う確かな手応えが
それ以来、夫は毎月帰ってきてくれています。離れている間も、特別なことはなくても電話して、「きょうはこうだったよ。そっちはどう?」と互いを気に掛け、思いやれる間柄に。私が弱さをさらけ出しても受け止めてくれ、夫は「頼りになる存在」です。これまでがうそのように、いとおしく思う心が膨らんでいます。
「心が変わる」と聞いても半信半疑だった私が、わずか数カ月でこれほど変わるとは…。正しい生き方をしたいと求める心を、神は必ず受け止めてくださる。根こそぎ変えて、仕合せになれるように導いてくださる。この確信を胸に、これからも神の教えを学び、ますます本物の夫婦を目指していきます。
「教え」を学び
「人生」に生かす我であれ
愛心を前面に
人の心を受け止め 寄り添い
互いに声掛け合って
「生きる」が人生
そこに 必ず良き出会いが生まれ
生きがいあふれる時となる
『真実の光・神示 平成30年版』89ページ(中略あり)