No. 320

「これで終わり」はない!
教えで得られるものは無限
(岩手県YI/70代男性/農業)

三度の飯よりテニスが好きな私は、80歳目前の今も、現役のテニスプレーヤーです。数々の大会に出場し、コーチとして生徒さんを預かるお役も頂いています。

しかし、大好きだからこそ、教えるたびに自分との闘いです。良かれと思って熱心に指導すればするほど広がっていく、生徒さんとの温度差。「なぜやる気になってくれないのか」「指導者として何がいけないのか」と、悶々とする毎日でした。

変わったのは心のベクトル

そんな間違った関わり方を変えてくれたのが、神の教えでした。私は、「テニスを好きになってほしい」と相手を思って指導しているようで、結局は、「上達させたい」という自分の思いが最優先になっていたのです。

趣味や健康のため…と、テニスの目的は、一人一人異なります。個性も、体力も違います。そんな皆さんの力を引き出すために、できることは何か。「相手の目線に合わせて考える大切さ」に、ようやく気付けました。「どうすれば、この人が笑顔になるだろう」と、心のベクトルを相手に向けられるようになったのです。

「変われた」ことが最高の誇り

生徒さんが練習を重ねて上達し、技を決めて、ぱあっと顔を輝かせるのを見ると、「お役に立てた」と、本当にうれしく思います。相手に向けた心のベクトルは、結果的に、自分にも大きな喜びとして返ってくることを、幾度となく味わう毎日です。

いつの間にか一つ一つの出会いが生かされ、不思議とつながっていきます。たくさんの生徒さんに慕っていただき、感謝、感謝の毎日です。教えで確実に「変われた」自分に、誇りと自信が湧き出てきます。

「自分が変われば、相手が変わる」まさに神の教えのとおりです。幾つになっても、神の教えは私の生きる指針。まだまだいろいろなものをつかみ取りたいと、意欲に燃えています。