20歳の長男は、高校生の頃から高額の買い物をするようになりました。
「大学に入って、環境が変われば収まるだろう」と思っていましたが、逆にエスカレートし、一年で退学。「駄目だと分かってる」「これで最後」と何度聞いたか知れません。それでも、次から次へと請求書が届き、お金は尽き果てました。「払えない」と言うと、「借りてでも払え」と暴れだし、恐怖で生きた心地がしませんでした。
神の教えで明るく開けた視界
私は心療内科に通い始め、息子にはカウンセリングを受けさせました。しかし、状況は何も変わりません。そんな時、私に神の存在を教えてくれた知人が、「教会に行こう」と誘ってくれたのです。
「とにかく買い物をやめさせたい」その一心でしたが、目を向けるべきものは、もっと深いところにありました。息子は、生きる意味や自分の良さが分からずに迷っていること。だから、買い物に依存していること。しかし、本当は息子にはたくさんの良さがあり、教えを学べばそれが生かせること…。「逃げては駄目。今こそ我が子と向き合おう」と、心を決めました。
息子を苦しめていた真の原因
ちょうど、神の館で教主担当の「“教えに生きる”意義」の視聴会が行われると知り、勇気を振り絞って誘ってみました。
息子は意外とすんなり出席してくれ、「もっと教えを学んで努力したい」と話してくれました。本人なりに感じたものがあったのでしょう。何とその日に仕事を見つけてきて、翌日からバイトを始めたのです。今まで何度促しても働こうとしなかったのに、あまりの変わりように驚きました。
そして、苦しい胸の内も打ち明けてくれました。「ずっと分かってもらえなくてつらかった。でも、きょうは初めて気持ちが楽になったよ」その言葉でようやく目が覚めました。息子を苦しめていたのは、親の私だったのだと…。
解決へと導いてくれたものは?
今、息子は生き生きと働いています。「体を動かしていると、買いたいという感情がなくなってきた」と笑顔で話してくれ、まるで夢のようです。
環境が解決してくれるはずと思っていましたが、本当の意味で解決へと導いてくれたのは、神の教えでした。「家族で学ぶ」その大切さを実感するとともに、今、心からの感謝でいっぱいです。